2025年12月22日 5時20分
前週末19日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
■津田駒 <6217> 421円 (+80円、+23.5%) ストップ高
津田駒工業 <6217> [東証S]がストップ高。同社は18日、小型タイプの熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)対応ロボットAFP(Automated Fiber Placement:自動繊維積層装置)を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この製品は、高精度アームロボットに小型の積層ヘッドを搭載し、レーザーによる新たなタッキング技術を用いて熱可塑性CFRPを高速かつ高精度に溶着積層可能とし、曲面などの複雑形状への自動積層を実現。また、複数台ロボットの協調制御技術により、航空機部品の製造サイクル時間短縮や、その他のモビリティ分野への適用拡大につながるとしている。
■カルナバイオ <4572> 439円 (+80円、+22.3%) ストップ高
カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]がストップ高。同社は18日の取引終了後、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、再発または難治性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象にした「モンゾセルチブ」の開発推進に向け、非拘束的覚書(MOU)を締結したと発表。これを材料視した買いが集まった。MOUを通じ両者の協力の枠組みを定めるとともに、治験実施に向けたクリニカル・トライアル・アグリーメントの締結を目指すほか、26年上半期に米国で新薬臨床試験開始申請(IND)を行うことを目標とする。モンゾセルチブは現在、日本において悪性腫瘍患者を対象とした第1相臨床試験を実施している。あわせてカルナバイオは25年12月期の業績予想の修正を発表。創薬支援事業でのキナーゼタンパク質の売り上げの減少や、プロファイリング・サービスの需要が低調に推移したこと、試験測定機器などの減損損失の計上を背景に、売上高予想をこれまでの見通しの7億2200万円から5億6000万円(前期比11.9%減)に引き下げたほか、最終赤字予想は従来の21億4700万円から22億2300万円(前期は21億7800万円の赤字)に拡大する見通しとなった。
■ニューテック <6734> 2,197円 (+400円、+22.3%) ストップ高
ニューテック <6734> [東証S]がストップ高。18日取引終了後、サクサ <6675> [東証S]から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株2650円。これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は194万5663株(下限103万3300株、上限設定なし)、買い付け期間は12月19日~来年2月9日。TOB成立後にニューテック株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は18日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■エニマインド <5027> 625円 (+87円、+16.2%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が続急騰。18日取引終了後、サン・スマイル(東京都港区)の全株式を40億8700万円で取得し、完全子会社化すると発表した。サン・スマイルは化粧品と美容雑貨領域におけるブランド流通、自社ブランドの企画・販売を手掛ける。株式譲渡実行日は来年1月1日の予定。今後の収益貢献が期待されている。
■GMOインタ <4784> 759円 (+100円、+15.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。GMOインターネット <4784> [東証P]がストップ高。同社はGMOインターネットグループ <9449> [東証P]傘下でインターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業を展開。16日にエヌビディア <NVDA> の「NVIDIA HGX B300」の クラウドサービスを国内最速クラスで提供すると発表している。米株式市場においてAI関連株に対する売り圧力が加わっていたなかでGMOインタは17日こそ朝方に年初来安値をつけたが、GPUクラウドサービスの拡大期待からその後は売り物をこなして頑強ぶりを発揮。AI関連株への過度な悲観が和らいだ19日には、チャート妙味に加えて浮動株の少なさゆえの需給思惑も働き、短期資金が流入して株高に弾みをつけたとみられている。
■イオンFS <8570> 1,768円 (+185円、+11.7%)
東証プライムの上昇率2位。イオンフィナンシャルサービス <8570> [東証P]が3日続急騰。同社はイオン系で金融サービスの要衝を担っており、銀行業や保険業など総合的に展開している。アクティビストとして名を馳せる香港の投資会社オアシス・マネジメントが18日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスによる同社株式の保有比率が5.10%と新たに5%を超過したことが判明、これが株価を強く刺激していた。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、オアシスは株主価値を念頭に重要提案行為を行う可能性を示唆しており、株価の先高期待が高まった。
■ワンプラ <4199> 819円 (+74円、+9.9%)
ワンダープラネット <4199> [東証G]が3日続急伸。同社は10月3日にブシロード <7803> [東証G]とともに、共同開発の新作モバイルゲーム「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)」の発表を行い、2026年の世界同時配信に向け開発を進める方針を明らかにしていたが、12月18日夜にネンサバの公式Xを通じ、同月19日の日付とともに、重大発表を続々公開する予定だと告知された。英語の公式Xでも同様の告知があった。更にApp Storeではネンサバについて、2026年2月18日リリース予定だとの表示がある。これらが刺激材料となり、短期資金の流入を誘発したとみられている。
■ワクー <4937> 1,444円 (+98円、+7.3%)
Waqoo <4937> [東証G]が急反発。18日の取引終了後、子会社のセルプロジャパンがシップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]傘下のSMCと 再生医療領域におけるベトナム市場向けの事業展開を検討するための包括的なパートナーシップ契約を締結したと発表しており、好感した買いが集まった。SMCは海外医療技術展開支援などを手掛けている。今回の契約を通じ、セルプロジャパンが保有する日本式の再生医療技術を同国国内の医療機関に推進することなどを視野に入れている。
■ノート <5243> 1,581円 (+101円、+6.8%)
note <5243> [東証G]が急伸。19日午後10時ごろ、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する生成AI開発を推進するプロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に事業が採択されたと発表した。同事業ではRAG(検索拡張生成)技術を活用し、出版社や学術団体、ウェブメディアなどの持つ高品質なコンテンツを、AIが回答を生成する際に参照できるデータベースを構築するという。
■アイビーシー <3920> 977円 (+61円、+6.7%)
アイビーシー <3920> [東証S]が4日ぶり急反発。光通信 <9435> [東証P]傘下の光通信が18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、共同保有による株式保有比率が7.29%から8.30%に上昇したと判明しており、思惑視した買いが集まった。報告義務発生日は12月11日。保有目的は「純投資」としている。
■FFRI <3692> 7,000円 (+420円、+6.4%)
FFRIセキュリティ <3692> [東証G]が9日ぶり急反発。前日18日まで8日連続安と下値模索の動きを続けていたが、足もとでリバウンド局面に移行していた。サイバーセキュリティー専業で自社開発の純国産ソフトに傾注するが、安全保障の観点からサイバー防衛の重要性を強く主張する高市早苗政権下で、国策銘柄としての位置付けで株価を大化けさせた経緯がある。ただ、需給主導の急騰で10月21日に1万3800円の年初来高値をつけた後は反動安を余儀なくされていた。ただ、下落局面では外資系証券などによる貸株市場を経由した空売りが急増するなど、需給的な売り圧力が際立っていた。そのショートカバーを誘発する可能性も意識されていた。
■SBG <9984> 17,115円 (+990円、+6.1%)
東証プライムの上昇率7位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が急反発。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは米国時間18日、米オープンAIが最大1000億ドルの資金調達を目指しており、目標額を達成できれば同社の価値は最大8300億ドルと評価される可能性があると報じた。ソフトバンクGは傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じ未上場のオープンAIに投資をしている。報道を受けて含み益への思惑が広がり、断続的な買い物を集めていた。記事によると、資金調達ラウンドは初期段階で、早ければ来年第1四半期末までに完了することを目指しているという。
■ミズホメディ <4595> 1,715円 (+89円、+5.5%)
ミズホメディー <4595> [東証S]が3日続急伸。19日正午ごろ、25年12月期の単独業績予想について、売上高を90億6400万円から113億4900万円(前期比0.7%減)へ、営業利益を31億6400万円から46億9000万円(同4.6%減)へ、純利益を22億3500万円から34億4300万円(同8.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から50円へ引き上げ年間配当予想を95円から100円としたことが好感された。インフルエンザの異例な流行に加えて、年末年始に向けて新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ両感染症の流行拡大の懸念などから、抗原同時検出キットの需要が急激に増加し、供給能力の拡大や新規の採用施設(病院・クリニック)増加の効果もあって売上高が計画を大幅に上回っていることが要因としている。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
津田駒工業 <6217> [東証S]がストップ高。同社は18日、小型タイプの熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)対応ロボットAFP(Automated Fiber Placement:自動繊維積層装置)を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この製品は、高精度アームロボットに小型の積層ヘッドを搭載し、レーザーによる新たなタッキング技術を用いて熱可塑性CFRPを高速かつ高精度に溶着積層可能とし、曲面などの複雑形状への自動積層を実現。また、複数台ロボットの協調制御技術により、航空機部品の製造サイクル時間短縮や、その他のモビリティ分野への適用拡大につながるとしている。
■カルナバイオ <4572> 439円 (+80円、+22.3%) ストップ高
カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]がストップ高。同社は18日の取引終了後、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、再発または難治性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象にした「モンゾセルチブ」の開発推進に向け、非拘束的覚書(MOU)を締結したと発表。これを材料視した買いが集まった。MOUを通じ両者の協力の枠組みを定めるとともに、治験実施に向けたクリニカル・トライアル・アグリーメントの締結を目指すほか、26年上半期に米国で新薬臨床試験開始申請(IND)を行うことを目標とする。モンゾセルチブは現在、日本において悪性腫瘍患者を対象とした第1相臨床試験を実施している。あわせてカルナバイオは25年12月期の業績予想の修正を発表。創薬支援事業でのキナーゼタンパク質の売り上げの減少や、プロファイリング・サービスの需要が低調に推移したこと、試験測定機器などの減損損失の計上を背景に、売上高予想をこれまでの見通しの7億2200万円から5億6000万円(前期比11.9%減)に引き下げたほか、最終赤字予想は従来の21億4700万円から22億2300万円(前期は21億7800万円の赤字)に拡大する見通しとなった。
■ニューテック <6734> 2,197円 (+400円、+22.3%) ストップ高
ニューテック <6734> [東証S]がストップ高。18日取引終了後、サクサ <6675> [東証S]から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株2650円。これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は194万5663株(下限103万3300株、上限設定なし)、買い付け期間は12月19日~来年2月9日。TOB成立後にニューテック株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は18日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■エニマインド <5027> 625円 (+87円、+16.2%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が続急騰。18日取引終了後、サン・スマイル(東京都港区)の全株式を40億8700万円で取得し、完全子会社化すると発表した。サン・スマイルは化粧品と美容雑貨領域におけるブランド流通、自社ブランドの企画・販売を手掛ける。株式譲渡実行日は来年1月1日の予定。今後の収益貢献が期待されている。
■GMOインタ <4784> 759円 (+100円、+15.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。GMOインターネット <4784> [東証P]がストップ高。同社はGMOインターネットグループ <9449> [東証P]傘下でインターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業を展開。16日にエヌビディア <NVDA> の「NVIDIA HGX B300」の クラウドサービスを国内最速クラスで提供すると発表している。米株式市場においてAI関連株に対する売り圧力が加わっていたなかでGMOインタは17日こそ朝方に年初来安値をつけたが、GPUクラウドサービスの拡大期待からその後は売り物をこなして頑強ぶりを発揮。AI関連株への過度な悲観が和らいだ19日には、チャート妙味に加えて浮動株の少なさゆえの需給思惑も働き、短期資金が流入して株高に弾みをつけたとみられている。
■イオンFS <8570> 1,768円 (+185円、+11.7%)
東証プライムの上昇率2位。イオンフィナンシャルサービス <8570> [東証P]が3日続急騰。同社はイオン系で金融サービスの要衝を担っており、銀行業や保険業など総合的に展開している。アクティビストとして名を馳せる香港の投資会社オアシス・マネジメントが18日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスによる同社株式の保有比率が5.10%と新たに5%を超過したことが判明、これが株価を強く刺激していた。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、オアシスは株主価値を念頭に重要提案行為を行う可能性を示唆しており、株価の先高期待が高まった。
■ワンプラ <4199> 819円 (+74円、+9.9%)
ワンダープラネット <4199> [東証G]が3日続急伸。同社は10月3日にブシロード <7803> [東証G]とともに、共同開発の新作モバイルゲーム「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)」の発表を行い、2026年の世界同時配信に向け開発を進める方針を明らかにしていたが、12月18日夜にネンサバの公式Xを通じ、同月19日の日付とともに、重大発表を続々公開する予定だと告知された。英語の公式Xでも同様の告知があった。更にApp Storeではネンサバについて、2026年2月18日リリース予定だとの表示がある。これらが刺激材料となり、短期資金の流入を誘発したとみられている。
■ワクー <4937> 1,444円 (+98円、+7.3%)
Waqoo <4937> [東証G]が急反発。18日の取引終了後、子会社のセルプロジャパンがシップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]傘下のSMCと 再生医療領域におけるベトナム市場向けの事業展開を検討するための包括的なパートナーシップ契約を締結したと発表しており、好感した買いが集まった。SMCは海外医療技術展開支援などを手掛けている。今回の契約を通じ、セルプロジャパンが保有する日本式の再生医療技術を同国国内の医療機関に推進することなどを視野に入れている。
■ノート <5243> 1,581円 (+101円、+6.8%)
note <5243> [東証G]が急伸。19日午後10時ごろ、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する生成AI開発を推進するプロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に事業が採択されたと発表した。同事業ではRAG(検索拡張生成)技術を活用し、出版社や学術団体、ウェブメディアなどの持つ高品質なコンテンツを、AIが回答を生成する際に参照できるデータベースを構築するという。
■アイビーシー <3920> 977円 (+61円、+6.7%)
アイビーシー <3920> [東証S]が4日ぶり急反発。光通信 <9435> [東証P]傘下の光通信が18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、共同保有による株式保有比率が7.29%から8.30%に上昇したと判明しており、思惑視した買いが集まった。報告義務発生日は12月11日。保有目的は「純投資」としている。
■FFRI <3692> 7,000円 (+420円、+6.4%)
FFRIセキュリティ <3692> [東証G]が9日ぶり急反発。前日18日まで8日連続安と下値模索の動きを続けていたが、足もとでリバウンド局面に移行していた。サイバーセキュリティー専業で自社開発の純国産ソフトに傾注するが、安全保障の観点からサイバー防衛の重要性を強く主張する高市早苗政権下で、国策銘柄としての位置付けで株価を大化けさせた経緯がある。ただ、需給主導の急騰で10月21日に1万3800円の年初来高値をつけた後は反動安を余儀なくされていた。ただ、下落局面では外資系証券などによる貸株市場を経由した空売りが急増するなど、需給的な売り圧力が際立っていた。そのショートカバーを誘発する可能性も意識されていた。
■SBG <9984> 17,115円 (+990円、+6.1%)
東証プライムの上昇率7位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が急反発。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは米国時間18日、米オープンAIが最大1000億ドルの資金調達を目指しており、目標額を達成できれば同社の価値は最大8300億ドルと評価される可能性があると報じた。ソフトバンクGは傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じ未上場のオープンAIに投資をしている。報道を受けて含み益への思惑が広がり、断続的な買い物を集めていた。記事によると、資金調達ラウンドは初期段階で、早ければ来年第1四半期末までに完了することを目指しているという。
■ミズホメディ <4595> 1,715円 (+89円、+5.5%)
ミズホメディー <4595> [東証S]が3日続急伸。19日正午ごろ、25年12月期の単独業績予想について、売上高を90億6400万円から113億4900万円(前期比0.7%減)へ、営業利益を31億6400万円から46億9000万円(同4.6%減)へ、純利益を22億3500万円から34億4300万円(同8.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から50円へ引き上げ年間配当予想を95円から100円としたことが好感された。インフルエンザの異例な流行に加えて、年末年始に向けて新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ両感染症の流行拡大の懸念などから、抗原同時検出キットの需要が急激に増加し、供給能力の拡大や新規の採用施設(病院・クリニック)増加の効果もあって売上高が計画を大幅に上回っていることが要因としている。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース