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    2025年12月18日 6時45分

    マイクロン、決算受け時間外で上昇 需要急増と供給不足=米国株個別

    (NY時間16:44)(日本時間06:44)時間外
    マイクロン<MU> 232.98(+7.46 +3.31%)

     半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が時間外で上昇。引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期のガイダンスも公表し、予想を大きく上回る見通しを示した。需要急増と供給不足により、同社が製品価格の値上げをしやすくなっていることを示唆する内容。

     同社は声明で「第2四半期見通しは売上高、粗利益率、1株利益、フリーキャッシュフロー(FCF)のすべてで過去最高水準を反映し、26年度を通じて事業パフォーマンスの一段の強化を見込んでいる」と述べた。

     メロートラCEOは「われわれはAIにとって不可欠な土台を支える存在としての立ち位置にある」と述べ、「高まるメモリーおよびストレージ需要を支えるための投資を進めている」と強調した。

     AI向け計算資源に対する旺盛な需要が供給を上回っており、同社のような企業には追い風となっている。その一方、PC向けの比較的汎用的なメモリーについても不足が生じている。これは、メモリー業界がAIデータセンター向けの先端技術へ生産をシフトしていることが一因。

     アナリストは「PCメーカーは来年にかけて、メモリーチップ不足が発生し、部品価格が上昇するとの見通しを示しており、価格交渉力が高まりやすい不安定な業界環境の中で、同社は顧客に対してより優位な立場を得ている」と評している。「メモリー価格の上昇は当面収まりそうにない。

     同社はAIモデルの開発に不可欠な高帯域幅メモリー(HBM)を手がけており、AI需要の主要な受益企業となっている。

    (9-11月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):4.78ドル(予想:3.95ドル)
    ・売上高(調整後):136.4億ドル 57%増(予想:129.5億ドル)
      クラウドメモリ:52.8億ドル
      モバイル・クライアント:42.6億ドル
      自動車・組み込み:17.2億ドル
      コアデータセンター:23.8億ドル
    ・粗利益率(調整後):56.8%(予想:52.1%)
    ・営業利益(調整後):64.2億ドル(予想:53.7億ドル)

    (12-2月・第2四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):8.22~8.62ドル(予想:4.71ドル)
    ・売上高(調整後):183~191億ドル(予想:143.8億ドル)
    ・粗利益率(調整後):67~69%(予想:55.7%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース