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    2025年12月15日 8時09分

    株価指数先物【寄り前】 5万円の攻防から押し目狙いのロング対応

    大阪3月限ナイトセッション
    日経225先物 50000 -760 (-1.49%)
    TOPIX先物 3405.0 -15.5 (-0.45%)
    シカゴ日経平均先物 50010 -750
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     12日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。ブロードコム<AVGO>が11日に発表した25年8~10月決算は予想を上回ったものの、AI(人工知能)半導体の受注が増える一方で売上高総利益率が悪化する見通しを示したことが嫌気された。また、10日に決算を発表した米オラクル<ORCL>が、設備投資を従来予想から積み増したことで、AIデータセンターを巡る巨額投資に対する懸念が高まったほか、一部のデータセンターの完成が2027年から28年にずれ込むとメディアが伝えたことが重荷になり、ハイテク株を中心に売られた。

     S&P500業種別指数は自動車・同部品、保険、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、小売の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、マクドナルド<MCD>、コカ・コーラ<KO>、ボーイング<BA>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が買われた。半面、キャタピラー<CAT>、エヌビディア<NVDA>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、シスコシステムズ<CSCO>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が軟調。

     シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比750円安の5万0010円だった。日経225先物(3月限)は日中比10円高の5万0770円で始まった。寄り付きを高値に軟化し、5万0460円~5万0710円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に下へのバイアスが強まり、中盤には4万9740円まで売られた。終盤にかけて5万0180円まで下げ幅を縮めたが戻りは鈍く、5万円でナイトセッションの取引を終えた。

     シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時4万9740円と5万円の大台を割り込む場面もみられている。5万円をキープして終えたが、支持線として意識されている25日移動平均線(5万0140円)は割り込んでいる状況だ。12月のSQ値(5万0536.54円)を下回ったことでヘッジ対応のショートが入りやすいとみられる。

     米オラクルとブロードコムの下落は、時間外取引で既に織り込まれている状況ではある。ただし、フィラデルフィア半導体(SOX)指数の下落率は5%を超えているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を確認することになりそうだ。

     日経225先物は、5万円での底堅さを見極めることになろう。早い段階で25日線を支持線に変えられないと、12月に入ってからのレンジを割り込むため、-1σ(4万9300円)とのレンジに移行する可能性が高まり、ショートが入りやすくなろう。一方で、25日線水準で底堅さがみられてくるようだと、ボリンジャーバンドの+1σ(5万0970円)とのレンジでの推移が続くことになる。売り一巡後は押し目狙いのロング対応として、底堅さを確認したいところだ。

     まずはオプション権利行使価格の5万を中心とした上下の権利行使価格となる、4万9500円から5万0500円のレンジを想定。5万円での攻防が意識されやすいが、スキャルピング中心のトレードであるため、その後のカバーは速いだろう。

     12日の米VIX指数は15.74(11日は14.85)に上昇した。一時17.85まで上昇する場面もみられたが、その後は75日線(17.59)が抵抗線として機能している。FOMC(米連邦公開市場委員会)を無難に通過したことで、リスク選好の状況は継続していた。

     先週末のNT倍率は先物中心限月で14.83倍(11日は14.86倍)に低下した。下向きで推移する25日線(14.97倍)に上値を抑えられる形で低下し、12日には-1σ(14.80倍)を捉えてきた。いったんはNTショートを巻き戻すリバランスが意識されやすいが、半導体・AI関連株を巡って不透明感が強まるなかで、同バンドを割り込んでくるようだと75日線(14.70倍)が射程に入る。

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