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    2025年12月12日 23時37分

    ブロードコム、好決算も下落 AI関連の売上高見通しが高い期待に届かず=米国株個別

    (NY時間09:35)(日本時間23:35)
    ブロードコム<AVGO> 374.26(-32.11 -7.90%)

     半導体のブロードコム<AVGO>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。

     ただ、株価は発表直後こそ時間外で上昇していたものの、次第に売りが強まり下げに転じている。AI関連の売上高見通しが投資家の高い期待に届かなかったことが嫌気されているという。

     タンCEOのアナリストとの電話会議中の発言を受けて下げに転じた。タンCEOは、「AI製品の受注残が730億ドルに達しており、今後6四半期に渡って出荷される」と説明。これは最低ラインだと強調したが、一部の投資家を失望させている。また、第4四半期にアンソロピック社から110億ドルの受注を獲得した一方、AI製品の販売により利益率が圧迫されつつあるとも警告していた。

     アナリストは「同社が示した受注残に関するコメントは一部で混乱を招いたが、同社が開示したAI向け受注残730億ドルにはオープンAIが含まれていない可能性があり、あわせて言及された次世代計算アクセラレータXPU
    の5番目の顧客もオープンAIではない公算が大きい」と指摘。

     一方、「すでに第4のAIチップ顧客として確認されたアンソロピックは業績予想の上振れ要因となっているものの、オープンAIの扱いと受注残の内訳を巡る不透明さから、現時点で明確な結論を導くのは難しい」としている。

    (8-10月・第4四半期)
    ・1株利益(調整後):1.95ドル(予想:1.87ドル)
    ・売上高(調整後):180.2億ドル(予想:174.7億ドル)
      半導体ソリューション:110.7億ドル(予想:107.4億ドル)
      インフラソフトウェア:69.4億ドル(予想:67.2億ドル)
    ・EBITDA(調整後):122.2億ドル(予想:116.9億ドル)
    ・営業利益(調整後):119.2億ドル(予想:114.1億ドル)
    ・設備投資:2.37億ドル(予想:1.54億ドル)

    (11-1月・第1四半期見通し)
    ・売上高:約191億ドル(予想:184.8億ドル)
    ・EBITDAマージン(調整後):67%

    【企業概要】
     半導体とインフラソフトウェアソリューションを設計・開発・供給する。相補型金属酸化膜半導体デバイスと、アナログIII-Vベースの製品に焦点を当てた開発に取り組み、データセンターのネットワーク、ホームコネクティビティ、ブロードバンドアクセス、その他多様な市場向けに製品を提供する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース