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    2025年12月12日 18時28分

    株価指数先物【引け後】 煮詰まり感が台頭

    大阪3月限
    日経225先物 50760 +560 (+1.11%)
    TOPIX先物 3420.5 +53.0 (+1.57%)

     日経225先物(3月限)は前日比560円高の5万0760円で取引を終了。寄り付きは5万0820円とシカゴ日経平均先物清算値(5万0930円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。現物の寄り付き時に5万0530円まで上げ幅を縮めた後は、前場中盤にかけて5万1170円まで急伸。ただ、買い一巡後は再び5万0500円まで上げ幅を縮めた。

     後場は5万0500円~5万0700円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけてショートカバーが入る形で5万0950円まで上昇する場面もみられたが、引け間際に上げ幅を縮めた。前場中盤にボリンジャーバンドの+1σ(5万0980円)を突破してきたが、同バンドをキープできず、後場終盤にかけて+1σに接近したものの上抜くことはできなかった。

     SQに絡んだ商いは日経平均型で1300億円、TOPIX型で500億円ほどの買い越しと推測されており、SQ値は5万0536.54円だった。日経平均株価が寄り付き直後にSQ値を突破するなかで上へのバイアスが強まり、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]が反発して始まったことも投資家心理を明るくさせたのだろう。

     しかし、SQ通過後はスキャルピング中心のトレードであり、+1σ水準を割り込むとロングを解消する動きも速かった。ただ、SQ値水準での底堅さはみられており、オプション権利行使価格の5万0500円から5万1000円のレンジが意識されていた。+1σ水準の突破を仕掛ける積極的なロングは限られたものの、SQ値を上回って推移するなかでショートを仕掛けにくくさせたのだろう。

     また、米国で取引終了後に決算を発表したブロードコム<AVGO>が時間外取引で4%超下げたことで、東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]など半導体株の一角が売られて重荷になったが、前日に大きく下落したソフトバンクグループが終日堅調だったことは安心感につながった。米国では半導体・AI(人工知能)関連株に対するバブル懸念が燻っていることもあり、東京市場でも物色の変化には注意したいところだ。

     日経225先物はオプション権利行使価格の5万0500円から5万1000円のレンジを意識しつつ、現在は25日移動平均線(5万0170円)と+1σでの推移のため、AI関連株への物色が後退する局面では5万円の攻防に向かう可能性も警戒しておきたい。一方で、煮詰まり感が台頭しているため、+1σを明確に上抜けてくる場面では+2σ(5万1850円)が射程に入る。

     NT倍率は先物中心限月で14.83倍に低下した。14.95倍に上昇して始まったが、下向きで推移している25日線(14.97倍)に上値を抑えられる形で下げに転じた。一時14.80倍をつけており、-1σ(14.80倍)まで下げてきている。いったんはリバランスが入りやすい半面、-1σを割り込んでくると75日線(14.70倍)に向けたNTショートに振れやすい。

     手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7770枚、ソシエテジェネラル証券が1万0522枚、サスケハナ・ホンコンが3154枚、ゴールドマン証券が2198枚、JPモルガン証券が2134枚、バークレイズ証券が1821枚、SBI証券が1478枚、モルガンMUFG証券が1424枚、日産証券が1261枚、松井証券が1229枚だった。

     TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万3776枚、ABNクリアリン証券が2万1359枚、バークレイズ証券が9837枚、JPモルガン証券が6716枚、ゴールドマン証券が5498枚、モルガンMUFG証券が4292枚、サスケハナ・ホンコンが2513枚、野村証券が1829枚、BNPパリバ証券が1148枚、みずほ証券が1076枚だった。


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