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    2025年12月1日 23時25分

    このあとISM製造業景気指数 9カ月連続の縮小領域での推移が見込まれる 

    *ISM製造業景気指数(11月)0:00
    予想 49.0 前回 48.7

     このあと日本時間0時に11月調査分のISM製造業景気指数が発表される。予想は49.0と前回とほぼ変わらずの水準が見込まれている。

     前回10月分は生産縮小と弱い需要が影響し、8カ月連続で50を下回る縮小領域での推移となった。ISMは製造業者の間ではトランプ政権の通商政策を巡る全体的な不透明感への懸念が根強いと分析していた。今回もその流れが続き、9カ月連続の縮小領域での推移が見込まれている。

     参考指標となっている米地区連銀の5つの製造業指数の内容がまちまちで、需要増を示したのは2つ、生産増を示したのは3つとなっていた。ただ、4つで雇用が改善していたことから、労働需要の改善は指数を押し上げた可能性があると見られているようだ。求人件数が増加しており、11月の製造業の労働需要が高まったことを示唆している。

     また、在庫とサプライヤーからの納入状況は11月の結果を左右する要因であり続けるものの、いずれも指数を下支えする方向に作用する可能性が高いと見られている。

     さらに、仕入価格指数の低下が続いているが、この傾向が続いているか、インフレの動向を占う上で注目される。

     市場では来週のFOMCでの利下げ期待を確実視する中、予想を下回る内容であれば敏感に反応する可能性もありそうだ。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース