2025年11月19日 0時53分
NAHB住宅市場指数、高額なインセンティブも買い手を動かすのに苦戦
*NAHB住宅市場指数(11月)0:00
結果 38
予想 37 前回 37
この日発表の11月調査分のNAHB住宅市場指数は38と前回から僅かに上昇した。米住宅建設業者のマインドは僅かな改善に留まり、高額な販売インセンティブを使っても慎重姿勢の買い手を動かすのに苦戦していることが示された。判断の分岐点である50を下回る状況が続いている。
11月は、価格引き下げを実施したと回答した建設業者が41%に達し、コロナ以降で最多となった。また、インセンティブを活用したと答えた割合は65%で、前の2カ月と変わらず。
住宅ローン金利が低下し、価格の上昇ペースも落ち着いてきたものの、消費者は依然として景気や雇用情勢に不安を抱えている。レイオフが増え始めており、採用は鈍く、支出の弱さが低所得層から中間層にも広がりつつある。
NAHBのエコノミストは声明で「労働市場の軟化や家計のひっ迫が需要の弱さにつながり、厳しい販売環境が続いている」と述べた。
ただ、弱いセンチメントにもかかわらず、住宅建設業者は春の販売シーズンの改善に期待を寄せている。住宅ローン金利が1年ぶりの低水準で推移し、過剰な住宅在庫の解消に進展が見られることが背景にある。また、中古住宅に比べて新築住宅の価格競争力が高まりつつあり、大幅な値引きは来年も続く可能性が高いとの指摘も出ている。
地域別では、全米最大の住宅建設市場である南部と西部で建設業者のセンチメントが4月以来の高水準に上昇。一方、北東部では2月以来最大の落ち込みとなり、中西部でもやや低下した。
株探ニュース
結果 38
予想 37 前回 37
この日発表の11月調査分のNAHB住宅市場指数は38と前回から僅かに上昇した。米住宅建設業者のマインドは僅かな改善に留まり、高額な販売インセンティブを使っても慎重姿勢の買い手を動かすのに苦戦していることが示された。判断の分岐点である50を下回る状況が続いている。
11月は、価格引き下げを実施したと回答した建設業者が41%に達し、コロナ以降で最多となった。また、インセンティブを活用したと答えた割合は65%で、前の2カ月と変わらず。
住宅ローン金利が低下し、価格の上昇ペースも落ち着いてきたものの、消費者は依然として景気や雇用情勢に不安を抱えている。レイオフが増え始めており、採用は鈍く、支出の弱さが低所得層から中間層にも広がりつつある。
NAHBのエコノミストは声明で「労働市場の軟化や家計のひっ迫が需要の弱さにつながり、厳しい販売環境が続いている」と述べた。
ただ、弱いセンチメントにもかかわらず、住宅建設業者は春の販売シーズンの改善に期待を寄せている。住宅ローン金利が1年ぶりの低水準で推移し、過剰な住宅在庫の解消に進展が見られることが背景にある。また、中古住宅に比べて新築住宅の価格競争力が高まりつつあり、大幅な値引きは来年も続く可能性が高いとの指摘も出ている。
地域別では、全米最大の住宅建設市場である南部と西部で建設業者のセンチメントが4月以来の高水準に上昇。一方、北東部では2月以来最大の落ち込みとなり、中西部でもやや低下した。
株探ニュース