（NY時間10:20）（日本時間00:20）
アクサルタ<AXTA>　28.38（+0.20　+0.71%）

　塗料のアクサルタ・コーティング・システムズ<AXTA>が競合のオランダの塗料大手アクゾノーベルと経営統合で合意した。両社の統合により、企業価値約２５０億ドルの新会社が誕生する。

　株式交換での統合で、アクサルタの株主は保有する普通株１株につきアクゾノーベル株０．６５３９株を受け取る。統合後の会社は、アクゾノーベル株主が５５％、アクサルタ株主が残り４５％を保有。

　統合後の新会社は新たな社名とティッカーを採用する予定で、詳細は追って発表されるという。また、アムステルダムとフィラデルフィアの二つを本社拠点とする計画。

　今回の統合により、年間実行ベースで約６億ドルのシナジー効果が創出される見込みで、取引完了後３年以内にその９０％を実現可能としている。

　アクゾノーベルは特別配当を支払う計画で、その金額は２５億ユーロから２０２６年の完了前に支払われた通常の年次および中間配当の総額を差し引いたものになる。

　ただ、株価は小幅高。

【企業概要】
　米国・アジア・欧州等の自動車・電子機器・工業やその他の業界向けに、高性能の塗装材の開発・製造・販売を行う。工業用・車両補修用の精密な色合わせと高耐久性の液体・粉体塗料ソリューション、および軽自動車・商用車向けの効率的で環境に配慮したコーティングシステムを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース