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    2025年11月15日 6時40分

    今週の【早わかり株式市況】反発、米政府機関の閉鎖解除や円安で5万円キープ

    ■今週の相場ポイント
     1.日経平均は2週ぶり反発、5万円大台キープ
     2.米政府機関の長期閉鎖が終結、安心感広がる
     3.決算発表シーズン佳境、個別株の売買活発化
     4.SBGに視線集中、好決算発表も利益確定売り
     5.TOPIX最高値更新、バリュー物色の流れも

    ■週間 市場概況
     今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比100円(0.2%)高の5万0376円と、2週ぶりに上昇した。

     今週は前週の急落から上昇に転じたものの、週間の上げ幅は小幅にとどまった。これまで相場を牽引してきたハイテク株が変調をきたすなか、出遅れ感のあるバリュー株へ資金シフトする流れに。決算発表シーズンが佳境を迎え、個別株の売買は活発だった。

     週明け10日(月)の日経平均は上昇。米政府機関の閉鎖が解除に向かうとの期待が高まり、リスクオン姿勢が台頭した。主力銘柄に買いが入り全体を押し上げた。11日(火)は反落。前日の米国株市場でハイテクセクターが上昇し、これを受けて東京市場でも朝方は買いが先行したものの、その後は伸び悩んだ。高値警戒感から利益確定やポジション調整の売りが出たもよう。12日(水)は反発。上下に不安定な値動きでマイナス圏に沈む場面もあったが、底堅さを発揮。大引けにかけて持ち直した。為替が円安に振れたことも相場を支えた。TOPIXは約1週間半ぶりに史上最高値を更新した。個別ではソフトバンクグループ <9984> [東証P]に投資家の視線が集中。同社が前日発表した4-9月期決算は良好な内容だったが、利益確定売りに押され値下がりした。13日(木)も日経平均は上昇。TOPIXは連日で最高値を更新した。米下院で「つなぎ予算案」が可決され、過去最長期間となる米政府機関の閉鎖が終結することに。これを受けて買い安心感が広がった。14日(金)は大幅反落。米利下げ期待が後退し、前日の米株市場では主要3指数が揃って下落した。東京市場にもこの流れが波及し、主力のAI・半導体関連株を中心に売りが膨らんだ。週末とあって手控えムードも広がりやすかった。

    ■来週のポイント
     来週は19日に発表される米エヌビディア<NVDA>の決算が注目される。ここ半導体関連は調整しているが、同社決算でサプライズがあれば市場全体が再活性化することもあり得る。日本市場は決算発表が一巡しており、好決算銘柄の見直し買いなどが活発になりそうだ。

     重要イベントとしては、国内では17日朝に発表される7-9月期GDP、19日朝に発表される9月機械受注、21日朝に発表される10月全国消費者物価指数が注目される。海外では18日に発表される米国10月鉱工業生産、19日に発表される米国10月住宅着工件数とFOMC議事録(10月28日・29日開催分)、20日に発表される中国11月最優遇貸出金利と米国10月コンファレンスボード景気先行指数に注視が必要だろう。

    ■日々の動き(11月10日~11月14日)

    【↑】  11月10日(月)―― 急反発、米政府機関の閉鎖解除期待で買い優勢
     日経平均 50911.76( +635.39)  売買高24億1605万株 売買代金 6兆801億円

    【↓】  11月11日(火)―― 反落、朝高も買い一巡後は値を消す
     日経平均 50842.93(  -68.83)  売買高24億2797万株 売買代金 6兆7321億円

    【↑】  11月12日(水)―― 反発、円安の進行で後場後半切り返す
     日経平均 51063.31( +220.38)  売買高27億8471万株 売買代金 7兆5億円

    【↑】  11月13日(木)―― 続伸、米株高や円安でリスク選好の買い優勢
     日経平均 51281.83( +218.52)  売買高24億6649万株 売買代金 6兆2524億円

    【↓】  11月14日(金)―― 3日ぶり大幅反落、AI・半導体関連株が安い
     日経平均 50376.53( -905.30)  売買高25億4462万株 売買代金 6兆6805億円

    ■セクター・トレンド
     (1)全33業種中、26業種が値上がり
     (2)上昇率トップはINPEX <1605> など鉱業。資源株はENEOS <5020> など石油、三井金属 <5706> など非鉄も高い
     (3)マネックスG <8698> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行、オリックス <8591> などその他金融といった金融株も大きく買われた
     (4)内需株はまちまち。三井不 <8801> など不動産、大成建 <1801> など建設は高いがSBG <9984> など情報通信は安い
     (5)輸出株もまちまち。日産自 <7201> など自動車、ソニーG <6758> など電機は買われたがHOYA <7741> など精密機器は売られた
     (6)値下がり率トップはSUMCO <3436> など金属製品

    ■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
     1(1) 半導体 ── 米エヌビディアのマド開け急騰で再注目場面に
     2(2) 人工知能 ── 高市政権「日本成長戦略本部」の重要施策のひとつ
     3(6) レアアース
     4(3) 防衛
     5(5) 造船
     ※カッコは前週の順位

    株探ニュース