探検
PR
  • トップ
  •  >  米国株
  •  >  市場ニュース
  •  >  ダウ平均、600ドル超下げ幅拡大 ナスダックも2%超の大幅安に=米国株
  • 銘柄ニュース
    戻る
    2025年11月14日 3時43分

    ダウ平均、600ドル超下げ幅拡大 ナスダックも2%超の大幅安に=米国株

    NY株式13日(NY時間13:42)(日本時間03:42)
    ダウ平均   47604.98(-649.84 -1.35%)
    ナスダック   22801.25(-605.21 -2.59%)
    CME日経平均先物 50145(大証終比:-1155 -2.30%)

     NY時間の午後に入って、ダウ平均は一時600ドル超下げ幅を拡大している。ナスダックも2%超の大幅安。高バリュエーションからAI関連株への調整はなお続いている。本日はローテーションの動きも一服し、次第にIT・ハイテク株の下げが他のセクターにも波及している格好。

     史上最長となった米政府機関が再開されたにもかかわらず、金利や経済への先行き不透明感が投資家の心理を圧迫している模様。本日も何名かのFOMC委員の発言が伝わっていたが、追加利下げには慎重姿勢を示している。短期金融市場でも12月利下げの確率が50%を割り込む動きが見られている。

     また、米政府閉鎖の経済への影響も警戒されているようだ。経済全体や家計への打撃も大きく、閉鎖が続いた1週間ごとに米経済の損失は100-150億ドルに上ったという試算も出ている。エコノミストは今回の閉鎖による損失を全て回復するのは難しいと見ているようだ。

     市場が特に気掛かりとしているのが、米経済指標の発表がどうなるのかだが、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が10月分の米雇用統計に関して、「雇用者数は公表されるが、失業率は公表されない」と述べていた。9月分については来週発表される可能性に言及。

     非農業部門雇用者数(NFP)は企業調査のため、企業にデータが残っている可能性が高いが、失業率は家計調査のためデータを収集しにくい面があるのかもしれない。

     なお、今週は12日を含む週で、通常であれば、11月分の米雇用統計の集計が始まる週。これは12月5日(金)に発表されるものと思われる。翌週の12月9-10日は年内最後のFOMCで、政策を判断する上で11月分の米雇用統計は最重要項目となる。

     ただし、11月分のデータには、閉鎖の影響が出ている可能性もあり、FRBも難しい分析および判断を迫られそうだ。また、11月29日(土)以降FOMC明けまでFOMC委員は、経済や金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入る。そのため、市場も手掛かりを得難い可能性も想定される。

     IT・ハイテク株については、来週19日のエヌビディア<NVDA>の決算を確認するまでは、上値が重い状況が続くのではとの指摘も出ている。一部からは「これは自然な調整であり、健全な下げだ」と述べた上で、「AI関連の設備投資は最終的に実体経済に波及するはず。もし医療、製造業、工業などがAIの恩恵を受け始めれば、生産性向上という大きなストーリーが裏付けられる」との指摘も出ている。

    アップル<AAPL> 272.88(-0.60 -0.22%)
    マイクロソフト<MSFT> 506.30(-4.84 -0.95%)
    アマゾン<AMZN> 238.32(-5.88 -2.41%)
    アルファベットC<GOOG> 278.23(-9.20 -3.20%)
    アルファベットA<GOOGL> 277.50(-9.21 -3.21%)
    テスラ<TSLA> 396.60(-34.00 -7.90%)
    エヌビディア<NVDA> 183.93(-9.88 -5.10%)
    メタ<META> 603.20(-5.81 -0.95%)
    AMD<AMD> 246.19(-12.70 -4.91%)
    イーライリリー<LLY> 1021.67(+3.89 +0.38%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース