2025年11月13日 23時59分
シスコシステムズ、決算受け上昇 AI投資拡大が業績に寄与し始める=米国株個別
(NY時間09:56)(日本時間23:56)
シスコシステムズ<CSCO> 76.90(+2.94 +3.98%)
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、残存履行義務も予想を上回った。ガイダンスも公表し、26年度通期の見通しを上方修正している。AI関連投資の拡大が業績に寄与し始めていることを示す堅調な売上高見通しを発表した。
同社は、AIブームに乗るためにサーバーラックやデータセンターをつなぐ半導体およびネットワーク機器を刷新。AI処理向けインフラ分野では、ブロードコム<AVGO>やHPエンタープライズ<HPE>などと競合している。
また、事業の多角化も進めており、2024年には28億ドルでスプランク社を買収し、セキュリティ製品や監視ソフトウェアの拡充に注力している。
ロビンズCEOは「AI導入が進む中で、セキュリティを備えたネットワークの重要性が高まっており、それが需要を押し上げている」と述べた。「顧客がAIの潜在力を迅速に引き出そうとする中で、安全なネットワークの需要が急速に高まっている」とも強調。
アナリストは「今回の好決算と強気見通しは、中核ネットワーク機器の刷新需要やクラウドルーティングの拡大といった追い風を反映。通期見通しは保守的で上振れ余地があると見ている」と評価している。
目標株価を従来の80ドルから85ドルに引き上げたアナリストは、「今回の決算は、ネットワーキング製品の好調を背景に“ビート&レイズ”の決算だった。半面、セキュリティ部門は引き続き改善途上で、ガイダンスに顕著な加速は織り込まれていない」と述べている。
(8-10月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.00ドル(予想:0.98ドル)
・売上高:148.8億ドル(予想:147.7億ドル)
製品:110.8億ドル(予想:109.7億ドル)
ネットワーク:77.7億ドル(予想:75.0億ドル)
セキュリティ:19.8億ドル(予想:21.2億ドル)
コラボ:10.6億ドル(予想:10.8億ドル)
オブザーバビリティ:2.74億ドル(予想:2.73億ドル)
サービス:38.1億ドル(予想:37.9億ドル)
・残存履行義務:429億ドル(予想:423.6億ドル)
・粗利益率(調整後):68.1%(予想:68.2%)
・営業利益率(調整後):34.4%(予想:33.8%)
(11-1月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.10~1.30ドル(予想:0.99ドル)
・売上高:150~152億ドル(予想:147.2億ドル)
・粗利益率(調整後):67.5~68.5%(予想:68.2%)
・営業利益率(調整後):33.5~34.5%(予想:34.2%)
(26年度通期見通し)
・1株利益(調整後):4.08~4.14ドル(従来:4.00~4.06ドル)(予想:4.05ドル)
・売上高:602~610億ドル(従来:590~600億ドル)(予想:596.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
シスコシステムズ<CSCO> 76.90(+2.94 +3.98%)
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、残存履行義務も予想を上回った。ガイダンスも公表し、26年度通期の見通しを上方修正している。AI関連投資の拡大が業績に寄与し始めていることを示す堅調な売上高見通しを発表した。
同社は、AIブームに乗るためにサーバーラックやデータセンターをつなぐ半導体およびネットワーク機器を刷新。AI処理向けインフラ分野では、ブロードコム<AVGO>やHPエンタープライズ<HPE>などと競合している。
また、事業の多角化も進めており、2024年には28億ドルでスプランク社を買収し、セキュリティ製品や監視ソフトウェアの拡充に注力している。
ロビンズCEOは「AI導入が進む中で、セキュリティを備えたネットワークの重要性が高まっており、それが需要を押し上げている」と述べた。「顧客がAIの潜在力を迅速に引き出そうとする中で、安全なネットワークの需要が急速に高まっている」とも強調。
アナリストは「今回の好決算と強気見通しは、中核ネットワーク機器の刷新需要やクラウドルーティングの拡大といった追い風を反映。通期見通しは保守的で上振れ余地があると見ている」と評価している。
目標株価を従来の80ドルから85ドルに引き上げたアナリストは、「今回の決算は、ネットワーキング製品の好調を背景に“ビート&レイズ”の決算だった。半面、セキュリティ部門は引き続き改善途上で、ガイダンスに顕著な加速は織り込まれていない」と述べている。
(8-10月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.00ドル(予想:0.98ドル)
・売上高:148.8億ドル(予想:147.7億ドル)
製品:110.8億ドル(予想:109.7億ドル)
ネットワーク:77.7億ドル(予想:75.0億ドル)
セキュリティ:19.8億ドル(予想:21.2億ドル)
コラボ:10.6億ドル(予想:10.8億ドル)
オブザーバビリティ:2.74億ドル(予想:2.73億ドル)
サービス:38.1億ドル(予想:37.9億ドル)
・残存履行義務:429億ドル(予想:423.6億ドル)
・粗利益率(調整後):68.1%(予想:68.2%)
・営業利益率(調整後):34.4%(予想:33.8%)
(11-1月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.10~1.30ドル(予想:0.99ドル)
・売上高:150~152億ドル(予想:147.2億ドル)
・粗利益率(調整後):67.5~68.5%(予想:68.2%)
・営業利益率(調整後):33.5~34.5%(予想:34.2%)
(26年度通期見通し)
・1株利益(調整後):4.08~4.14ドル(従来:4.00~4.06ドル)(予想:4.05ドル)
・売上高:602~610億ドル(従来:590~600億ドル)(予想:596.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース