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    2025年11月13日 3時34分

    GM、サプライヤーに脱中国を要請=米国株個別

    (NY時間13:34)(日本時間03:34)
    GM<GM> 71.98(+0.76 +1.07%)

     GM<GM>は数千にのぼるサプライヤーに対し、サプライチェーンから中国製部品を排除するよう要請した。ロイター通信が関係者の話として伝えた。地政学的リスクによる混乱を軽減するための取り組みの一環だという。

     同社は原材料および部品の両面で中国以外の調達先を見つけるようサプライヤーに要請しており、一部のサプライヤーには2027年までに中国からの調達を完全に停止する期限を設けているという。

     同社はすでに2024年末にも一部サプライヤーに同様の要請を行っており、経営陣はこれを「サプライチェーンの強靱性を高めるための包括的戦略の一部」と説明している。

     自動車業界全体は地政学的緊張の高まりによって大きな影響を受けている。トランプ大統領が自動車および部品に関税を課したほか、中国がレアアース輸出を制限したことで業界は混乱した。さらに最近では半導体不足が再燃し、一部のメーカーは生産縮小を余儀なくされている。

     同社は先月、関税の影響による損失が35-45億ドルに達する見通しを示したが、これは従来予想よりも5億ドル減少した水準。

     今回の中国以外の調達先確保の要請は、同社が進めてきたサプライチェーン多様化戦略の延長線上にある。2021年には、MPマテリアルズ<MP>との提携**を発表し、レアアース磁石の完全な米国内サプライチェーン構築を目指している。

     各メーカーは近年、中国依存を減らして地政学的変動への耐性を高めようとしているが、同社のように完全な脱中国調達を目指す動きは際立っている。

     ただし、自動車産業は非常に複雑な供給網の上に成り立っており、中国が依然として支配的地位を占める中、代替調達先の確保は容易ではないのも現実。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース