（NY時間10:44）（日本時間00:44）
ジェミニ・スペース<GEMI>　14.40（-2.44　-14.49%）

　暗号資産プラットフォームのジェミニ・スペース・ステーション<GEMI>が大幅安。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株損益の赤字が予想以上に膨らんだ一方、経常収益は予想を上回り、前年の２倍超となった。

　同社は９月のＩＰＯから暗号資産価格全体の下げも重なり、株価は上場来高値からほぼ半値に下落している。ＩＰＯ関連費用や積極的な広告宣伝費などがコスト増につながった。

　チェンＣＦＯは決算説明会で「費用の増加は戦略的かつ管理されたものだ」と説明している。

　トランプ政権による暗号資産に好意的な規制環境の下で取引熱が高まり、売上高は倍増。約半分は暗号資産取引の手数料によるものだが、クレジットカード事業などからも収入を得ている。ただし、競合であるコインベース<COIN>の約２％に留まっている状況。一方、伸び率はコインベースを上回っており、コインベースの５５％の増収に対し、同社は倍増した。

（７－９月・第３四半期）
・1株損益（調整後）：6.67ドルの赤字（予想：3.42ドルの赤字）
・経常収益：5060万ドル（予想：4620万ドル）

【企業概要】
　個人や機関投資家に、暗号資産を売買・保管するための堅牢で安全なプラットフォームを提供する。ビットコイン・イーサリアム・ステーブルコインなど、多種多様な暗号資産をサポートし、個人ユーザーが暗号資産経済に参入するための主要なゲートウェイとして、また機関投資家レベルの高度な取引にも対応する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース