（NY時間14:50）（日本時間04:50）
アルベマール<ALB>　103.57（+6.39　+6.58%）

　リチウム大手のアルベマール<ALB>が上昇。先週に好決算を発表していたが、それを受けて複数のアナリストが目標株価を引き上げている。

　目標株価を従来の１１７ドルから１２０ドルに引き上げたアナリストは「リチウム価格の回復が同社のＥＢＩＴＤＡの成長をけん引する」と指摘。価格下落や供給過剰環境下でも業績が堅調に推移している点を評価した。

　「同社はコンバージョン・ネットワークの生産量を拡大し続けており、ＣＧＰ３プロジェクトは年末にも稼働予定。また、ケットジェン事業のスピンオフに伴う特別利益が短期流動性を改善させる見込みだ」ともコメントした。来年にはキャッシュフローが損益分岐点に到達する可能性も指摘している。

　一方、目標株価は現行水準よりは低いものの、従来の７０ドルから８５ドルに引き上げたアナリストは、リチウム市場が安定化しつつあり、同社のレバレッジ改善が進むと分析。転換点が見え始めており、自助努力による改善が続く中で、株価はさらに上昇する余地があるとコメントしている。年末までに３－４億ドルのフリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）を創出する見通しだという。

【企業概要】
　米国内外で、リチウム・臭素化合物等の特殊化学製品の開発・製造・販売を行う。炭酸リチウム・水酸化リチウム・塩化リチウムなど、幅広い基本的なリチウム化合物を開発・製造するほか、反応性リチウム製品の取り扱いや使用などの技術サービス、有機リチウム製品、リチウム金属、リチウム含有副産物のリサイクルも手掛ける。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース