米上院で９日、米連邦政府機関の再開に向けた法案が前進した。政府閉鎖は４１日目に突入しているが、手続き上の投票の結果、下院で可決された法案が前進。来年１月３０日までの短期的なつなぎ予算と、通年の歳出法案３本を組み合わせるために修正される。

　修正法案が上院で可決されても、成立には下院での再可決とトランプ大統領の署名というプロセスを経る必要がある。

　共和党は党指導部に反発した一部の民主党議員との合意に基づき、医療保険制度改革法（オバマケア）に基づく補助金延長に関する採決を１２月に行うことで同意した。

　法案を前進させるための予備投票では、賛成がフィリバスター（議事妨害）に打ち勝つために最低限必要な６０票を確保し、反対は４０票だった。トランプ大統領は「政府機関閉鎖の解消にかなり近づいたようだ」と語った。

　この法案は、連邦政府機関が１月３０日まで職員を解雇することを禁止するもので、労働組合にとって勝利となる。また、軍関係者、国境警備隊員、航空管制官を含む連邦政府職員全員に未払いの給与が支給される。

　共和党との合意には、ニューハンプシャー州選出の２名の民主党議員（ハッサン議員とシャヒーン議員）のほか、メイン州選出で無所属のキング議員が取りまとめた。上院民主のシューマー院内総務は反対票を投じた。

株探ニュース