（NY時間10:16）（日本時間00:16）
カーマックス<KMX>　36.07（-4.74　-11.62%）

　中古車販売のカーマックス<KMX>が大幅安。株価が年初来で半分に下落したことを受け、ナッシュＣＥＯを解任したと発表。経営陣刷新に踏み切った。

　フォリアード会長は声明で「われわれは車の売買をシンプルかつ透明で、顧客に合わせた体験にすることを目指している。しかし、最近の業績はその潜在力を反映しておらず、変革が必要だ」と述べた。

　ナッシュＣＥＯは今月末まで在任し、１２月１日付でマックリートＣＦＯが暫定ＣＥＯに就任する。同日よりフォリアード会長が暫定取締役会のエグゼクティブ会長を兼任。恒久ＣＥＯの選定プロセスを開始したと発表した。

　第３四半期（８－１０月期）の１株利益は中央値で０．２７ドルとなる見通しで、これは予想（０．６９ドル）を大幅に下回る。また、既存店ベースの中古車販売台数は最大１２％減少する見通しで、過去２年間で最大の落ち込みとなる見込み。

　同社は近年、中古車需要の鈍化と金利高の影響を受けて販売が低迷。今回のＣＥＯ交代は停滞する業績の立て直しと収益性回復への再スタートを意味する。

【企業概要】
　米国で、幅広い種類の高品質な中古車販売と関連製品・サービスを提供する。卸売車両オークション運営も手掛け、オムニチャネルプラットフォームにより、小売顧客はオンライン・店頭、またはその両方で、好みの条件で車を購入できるほか、小売車両を購入する顧客向けに融資も提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース