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    2025年10月25日 0時31分

    アラスカ航空、決算受け下落 システム障害で踏んだり蹴ったり=米国株個別

    (NY時間11:30)(日本時間00:30)
    アラスカ航空<ALK> 44.30(-2.33 -5.00%)

     アラスカ航空<ALK>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、ガイダンスでも通期の1株利益の見通しを下方修正している。夏に発生したシステム障害が影響していると説明していたが、決算発表当日にシステム障害がまた発生し、本日午前の時点で100便超のフライトが欠航した。

     この3カ月で2度目となるデータセンターの障害が原因で、前日夜にネットワーク全体に混乱を引き起こした。ただ、同社は「安全性が損なわれることはなかった」と強調している。同社は予定していた決算説明会を延期し、今回のシステム障害が第4四半期の業績に与える財務的影響はまだ見積もれていないと述べた。

     一方、同社の財務担当幹部は「関税影響による夏の落ち込みから消費者信頼感は回復しており、年末の旅行需要は堅調だ」と述べた。ただし、「米政府閉鎖が長期化すれば一部運航へのリスク要因となる」とも述べている。

    (7-9月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):1.05ドル(予想:1.09ドル)
    ・売上高:37.7億ドル 23%増(予想:37.6億ドル)
      旅客収入:34.2億ドル(予想:35.0億ドル)
    ・有償旅客マイル:207.4億(予想:209.4億)
    ・有効座席マイル:244.5億(予想:245.1億)
    ・搭乗率:84.8%(予想:85.3%)
    ・座席マイルあたり収入(RASM):15.41セント 0.5%減
    ・座席マイルあたりコスト(燃料・特別項目除く):11.23セント 11%増

    (10-12月・第4四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):0.40ドル以上(予想:0.89ドル)
    ・輸送能力:2~3%増

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):2.40ドル以上(従来:3.25ドル超)(予想:2.95ドル)
    ・輸送能力:2%増を維持

    【企業概要】
     米国・バハマ・ベリーズ・カナダ・コスタリカ・グアテマラ・メキシコで、旅客輸送及び貨物輸送を行うほか、傘下の航空会社・提携地域航空会社を通じた米国内線の運航も行う。アラスカ航空、ハワイアン航空、ホライゾン航空はグループ子会社。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース