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    2025年10月21日 22時45分

    GM、決算受け大幅高 ピックアップトラックの販売が予想以上に好調 関税の影響緩和=米国株個別

    (NY時間09:42)(日本時間22:42)
    GM<GM> 64.84(+6.84 +11.78%)

     GM<GM>が大幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。EBITも予想を上回っている。通期ガイダンスも公表し、1株利益、EBIT、自動車部門フリーキャッシュフロー(FCF)とも上方修正した。

     ピックアップトラックの販売が予想以上に好調だったことに加え、トランプ政権による自動車部品への関税の緩和が業績を押し上げた。高利益率のガソリン車SUVやトラックの販売が伸びているほか、米政府の排出ガス政策の変化も追い風となっている。同社は2025年度の関税の影響について、従来の40-50億ドルから35-45億ドルへの改善を示した。

     バーラCEOは声明で、完成車を米国内で生産販売する自動車メーカーに対して、一部輸入部品の関税優遇措置を2030年まで延長したトランプ大統領に謝意を表明した。「われわれはすでに大規模な国内調達・製造基盤をさらに拡大するための投資を進めており、非常に有利な立場にある」と述べた。

     今回の見通しは、排出ガス罰金、電気自動車(EV)補助金、部品・車両輸入関税など、ホワイトハウスの政策変更による影響を同社がうまく管理していることを示している。

     中国事業は、第3四半期に8000万ドルの黒字を計上。年初9か月の累計で1億9700万ドルの黒字となった。前年の赤字から大幅な改善となっている。

    (7-9月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):2.80ドル(予想:2.27ドル)
    ・売上高:485.9億ドル 0.3%減(予想:451.8億ドル)
      自動車部門:442.6億ドル(予想:409.7億ドル)
      金融部門(GMフィナンシャル):43.4億ドル(予想:41.3億ドル)
    ・EBIT(調整後):33.8億ドル(予想:26.9億ドル)
      北米EBIT(調整後):25.1億ドル(予想:22.3億ドル)
      国際部門EBIT(調整後):2.26億ドル(予想:1.75億ドル)
      金融部門EBT(調整後):8.04億ドル(予想:7.22億ドル)
    ・自動車部門FCF(調整後):42億ドル(予想:24.3億ドル)
    ・車両販売台数:97.7万台(予想:94.7万台)
      GMNA販売台数:84万台(予想:80.9万台)
      GMI販売台数:13.7万台(予想:14.3万台)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):9.75~10.50ドル(従来:8.25~10.00ドル)(予想:9.48ドル)
    ・EBIT(調整後):120~130億ドル(従来:100~125億ドル)(予想:114.5億ドル)
    ・自動車部門FCF(調整後):100~110億ドル(従来:75~100億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース