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    2025年10月1日 6時05分

    ナイキ、決算受け時間外で上昇 再建努力が成果を上げ始める=米国株個別

    (NY時間17:03)(日本時間06:03)時間外
    ナイキ<NKE> 70.70(+0.97 +1.39%)

     ナイキ<NKE>が引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。北米、卸売が予想を上回る売上高を計上した。同社のヒルCEOは声明で「われわれは北米、卸売、ランニングといった重点分野での“ウィン・ナウ”施策を通じて成果をあげた」と述べた。今回の決算はヒルCEOの再建努力が成果を上げ始めていることを示した。
     
     同CEOは古い在庫の一掃や企業構造の再編を進めてきた。前経営陣が長年の卸売パートナーとの関係を急激に縮小し過ぎ、ランニングシューズなどのパフォーマンス製品よりも、カジュアル靴を過度に重視したことが原因で、同社は長期的な売上不振に苦しんできた。

     しかし、フレンドCFOは「進展は直線的ではなく、事業の一部は回復に時間を要する可能性がある」と述べている。中国での売上は依然として弱く、同社のコンバース事業は28%の減収となった。

     同社の再建計画は、製品開発やマーケティングを再びスポーツに重点化し、小売業者との関係を再構築することにかかっている。同社は6年ぶりにアマゾン<AMZN>への出品を再開し、主要パートナーであるフットロッカー<FL>の店舗でもスニーカーを再び前面に打ち出した。ただし、米国の関税や消費者の裁量支出に対する懸念がこれらの取り組みを妨げており、同社は一部の製品で値上げを行い、関税引き上げによりコストが10億ドル増加するとも述べた。関税が粗利益率を押し下げたとも説明した。

    (6-8月・第1四半期)
    ・1株利益:0.49ドル(予想:0.28ドル)
    ・売上高:117.2億ドル 1.1%増(予想:110.2億ドル)
      ナイキブランド:113.6億ドル(予想:105.5億ドル)
       北米:50.2億ドル(予想:45.9億ドル)
       EMEA:33.3億ドル(予想:31.0億ドル)
       中華圏:15.1億ドル(予想:14.4億ドル)
       アジア太平洋・中南米:14.9億ドル(予想:14.2億ドル)
       グローバルブランド:0.09億ドル(予想:0.14億ドル)
        シューズ:74.1億ドル(予想:70.2億ドル)
        アパレル:33.1億ドル(予想:29.3億ドル)
        用具:6.30億ドル(予想:5.95億ドル)
      コンバース:3.66億ドル(予想:4.56億ドル)
    ・粗利益率:42.2%(予想:41.7%)
    ・営業利益(ナイキブランド):14.0億ドル(予想:11.0億ドル)
    ・在庫:81.1億ドル(予想:79.2億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース