（NY時間10:28）（日本時間23:28）
サークル<CRCL>　170.93（+9.76　+6.05%）

　ステーブルコイン発行のサークル・インターネット<CRCL>が上昇。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、ＥＢＩＴＤＡが予想を上回ったほか、売上高も５３％増の６．５８億ドルと予想を上回った。

　第２四半期末の同社のステーブルコインＵＳＤＣの流通量は６１３億ドルで前年比９０％増加したとしている。１株損益の赤字については、ＩＰＯ関連の非現金費用が発生したことが大きく影響した。ＵＳＤＣの流通量は複数年サイクルで年率４０％成長に達すると見込んでいるようだ。

　アナリストは「第２四半期のＥＢＩＴＤＡが予想を上回り、通期見通しも堅調だ」と評価。「同社が上場企業となってから初めての決算は予想を上回る結果だった」とも述べている。

（４－６月・第２四半期）
・１株損益：4.48ドルの赤字
・売上高・リザーブ収入：6.58億ドル　53％増（予想：6.47億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.26億ドル（予想：1.21億ドル）
・営業損失：3.26億ドル（予想：1.58億ドルの赤字）

（２５年度通期見通し）
・その他売上高：7500万～8500万ドル
・売上高から流通コスト差し引いた利益率：36～38％
・営業費用（調整後）：4.75億～4.90億ドル

【企業概要】
　ステーブルコインインフラ、銀行・準備金管理インフラ、ブロックチェーンインフラ、開発者サービスアプリケーションプラットフォームで構成されるCircleステーブルコインネットワークを提供する。大手金融機関やテクノロジー系機関との提携を通じて、Circleステーブルコインの普及と採用を促進。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース