（NY時間09:45）（日本時間22:45）
ピンタレスト<PINS>　35.18（-4.00　-10.20%）

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が時間外で大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高は予想を上回ったものの、１株利益は予想を下回った。第３四半期の売上高見通しは予想を上回っている。

　ただ、株価は冴えない反応。米国とカナダのユーザー数が１億２００万人と前四半期から横ばいだったことを嫌気している模様。同地域は売上高の大部分を占める。アナリストは「米国外を除き、ユーザー数は頭打ち状態にあり、ユーザーベースには注意が必要だ」と述べていた。

　それでも同社は、第３四半期は予想を上回る売上高見通しを示し、ＡＩの台頭で混乱が続くオンライン検索環境の中でも、広告事業が拡大している兆しを見せている。

　同社近年、ＡＩを活用し、広告ターゲティングの精度やユーザーへの写真・画像の推薦の精度も高めており、今回第２四半期の予想を上回る売上高は、メタ<META>やアルファベット<GOOG><GOOGL>傘下のグーグルなど、他の広告大手と同様に好調な結果ではあった。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.33ドル（予想：0.36ドル）
・売上高：9.98億ドル　17％増（予想：9.76億ドル）
・EBITDA（調整後）：2.51億ドル（予想：2.34億ドル）
・FCF：1.97億ドル（予想：1.90億ドル）
・月間アクティブユーザー数：5億7800万人（予想：5億7410万人）
　　米国・カナダ：1億200万人　（予想：1億191万人）
　　欧州：1億4600万人（予想：1億4517万人）
　　その他地域：3億2900万人（予想：3億2733万人）
・ユーザー当たり売上高：1.74ドル（予想：1.70ドル）

（７－９月・第３四半期見通し）
・売上高：10.3～10.5億ドル（予想：10.2億ドル）
・EBITDA（調整後）：2.82～3.02億ドル（予想：2.92億ドル）

【企業概要】
　モバイルアプリやウェブからアクセス可能なビジュアル検索プラットフォームを運営する。ユーザーは、Pinと呼ばれるコンテンツを閲覧しながら、自分の好みを微調整し、完璧なアイデアを見つけることができる。ブランドはデジタル広告を通じて、発見から購入までのあらゆるポイントで顧客にリーチすることが可能。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース