（NY時間15:26）（日本時間04:26）
ニューコア<NUE>　139.46（-5.06　-3.50%）

　米鉄鋼最大手のニューコア<NUE>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。第３四半期については、製鉄所部門の減益および鉄鋼製品・原材料部門の同水準の利益見通しにより、第２四半期よりもやや減少する見通しを示している。

　製鉄所部門は堅調な受注残や安定した需要見通しがあるものの、第３四半期は第２四半期と比べて利益圧縮が予想されるとも述べた。一方、年後半に向けて「主要な最終市場における堅調な需要、健全な受注残、そして米製造業を促進する最近の税制・貿易政策に励まされている」とも語った。

　アナリストは「第３四半期の利益は僅かに減少し、現在のコンセンサス予想をやや下回ると見られるものの、その業績見通しにはある程度の慎重姿勢が含まれている可能性がある」と述べている。「利益圧縮に関するコメントはやや意外だった。というのも、スクラップ価格は横ばいで推移しており、われわれの見解では、これは現在のブラジル関税の不透明感に起因した慎重姿勢を反映している可能性があると考えられる」とも述べている。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：2.60ドル（予想：2.55ドル）
・売上高：84.6億ドル（予想：84.8億ドル）
・平均スクラップおよびスクラップ代替コスト（トン当たり）：403ドル（予想：385.48ドル）
・外部顧客への販売トン数：682万トン（予想：686万トン）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース