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    2025年7月29日 22時53分

    P&Gが決算 競合よりも柔軟に対応可能との評価も ただ、株価は横ばい=米国株個別

    (NY時間09:52)(日本時間22:52)
    P&G<PG> 157.23(+0.12 +0.07%)

     P&G<PG>が取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を下回る既存事業売上高の見通しを示した。通期見通しには税引前で約10億ドルの関税コスト上昇を含む。予想よりも強気な上限を示す一方、不透明感の強さも反映させている。

     今四半期に米国およびカナダで全製品の約4分の1に1桁台半ば程度の値上げを実施中だとしている。シュルテンCFOは、これは主に関税コストへの対応策だと説明した。

     同社は関税コスト吸収のために、生産性向上、調達先変更、製品処方の見直しなども実施。特に地元調達ができない原料を含む製品で価格転嫁を進めている。また、価格引き上げの製品は機能強化など、より高い付加価値を提供する方針。

     アナリストは、「米国を中心とした経済不透明感や関税が逆風である一方、同社は強力なブランドポートフォリオと財務体質を背景に競合よりも柔軟に対応できる」と評価している。

     同社はまた、2026年度に約100億ドルの配当と約50億ドルの自社株買いを計画。なお、同社はモラーCEOの交代も発表。現COOのジェジュリカー氏が2025年1月1日付でCEOに昇格する。

     ただ、株価の反応は限定的で、横ばいでの推移となっている。

    (4-6月・第4四半期)
    ・コア1株利益:1.48ドル(予想:1.42ドル)
    ・売上高:208.9億ドル 1.7%増(予想:208.2億ドル)
      ビューティー:37.3億ドル(予想:37.8億ドル)
      グルーミング:16.8億ドル(予想:16.9億ドル)
      ヘルスケア:27.2億ドル(予想:27.6億ドル)
      ファブリック&ホームケア:73.9億ドル(予想:73.9億ドル)
      ベビー・フェミニン&ファミリーケア:50.9億ドル(予想:50.4億ドル)
    ・実質販売数量:0%(予想:0.4%増)
    ・既存事業売上高:2%増(予想:1.7%増)
      ビューティー:1%増(予想:1.6%増)
      グルーミング:1%増(予想:2.5%増)
      ヘルスケア:2%増(予想:3.57%増)
      ファブリック&ホームケア:1%増(予想:1.76%増)
      ベビー・フェミニン&ファミリーケア:1%増(予想:1.37%増)
    ・FCF(調整後):39.9億ドル

    (通期見通し)
    ・コア1株利益:6.83~7.09ドル(予想:6.99ドル)
    ・既存事業売上高:0~4%増(予想:2.5%増)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


    株探ニュース