2025年7月24日 6時15分
IBM、決算受け時間外で5%安 ソフトウェア部門が期待を裏切る=米国株個別
(NY時間17:13)(日本時間06:13)時間外
IBM<IBM> 266.20(-15.81 -5.61%)
IBM<IBM>が時間外で下落。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は時間外でネガティブな反応を示している。
注目されていたソフトウェア部門の売上高が予想を下回り、投資家の期待を裏切る格好となったことが嫌気されているようだ。投資家の間では、AIツールや量子コンピューティングによる将来的な成長を見込んで、同社のソフトウェア部門への期待が高まっている。
1990年代以降、同社はソフトウェアとサービス事業を再成長の柱と位置づけてきたが、実際に成果が見え始めたのは、クリシュナCEOの下での取り組みによるものと見られる。
なお、同社は声明で「生成AI関連ビジネスは加速を続け、現在は75億ドル超に達している。売上高の伸び、ポートフォリオの構成比改善、生産性向上の継続が、大幅な利益拡大と2桁の利益の伸びを牽引した」と述べた。
一方、インフラ部門は好調。カヴァナーCFOは「これは同社史上最も力強いメインフレーム製品の立ち上がりだ」と述べた。特に金融および小売業界の大企業からの需要が業績を後押ししたという。また、同CFOは「より大胆なコスト削減を目指しており、利益率改善につながっている」とも説明した。
米政府向けに技術を提供する企業の間では、トランプ政権下でのコスト削減の影響が懸念されていたが、同社の連邦政府との契約の一部は再開されており、新規契約に影響は出ていないとしている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(営業):2.80ドル(予想:2.62ドル)
・売上高:169.8億ドル 7.7%増(予想:165.9億ドル)
ソフトウェア:73.9億ドル(予想:74.9億ドル)
コンサルティング:53.1億ドル(予想:52.1億ドル)
インフラ:41.4億ドル(予想:36.6億ドル)
ファイナンス:1.66億ドル(予想:1.74億ドル)
・粗利益率(調整後):60.1%(予想:58.3%)
・FCF:28.5億ドル(予想:27.7億ドル)
(通期見通し)
・売上高:5%超の増加を維持(予想:4.7%増)
・FCF:135億ドル超(従来:約135億ドル)(予想:135.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
IBM<IBM> 266.20(-15.81 -5.61%)
IBM<IBM>が時間外で下落。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は時間外でネガティブな反応を示している。
注目されていたソフトウェア部門の売上高が予想を下回り、投資家の期待を裏切る格好となったことが嫌気されているようだ。投資家の間では、AIツールや量子コンピューティングによる将来的な成長を見込んで、同社のソフトウェア部門への期待が高まっている。
1990年代以降、同社はソフトウェアとサービス事業を再成長の柱と位置づけてきたが、実際に成果が見え始めたのは、クリシュナCEOの下での取り組みによるものと見られる。
なお、同社は声明で「生成AI関連ビジネスは加速を続け、現在は75億ドル超に達している。売上高の伸び、ポートフォリオの構成比改善、生産性向上の継続が、大幅な利益拡大と2桁の利益の伸びを牽引した」と述べた。
一方、インフラ部門は好調。カヴァナーCFOは「これは同社史上最も力強いメインフレーム製品の立ち上がりだ」と述べた。特に金融および小売業界の大企業からの需要が業績を後押ししたという。また、同CFOは「より大胆なコスト削減を目指しており、利益率改善につながっている」とも説明した。
米政府向けに技術を提供する企業の間では、トランプ政権下でのコスト削減の影響が懸念されていたが、同社の連邦政府との契約の一部は再開されており、新規契約に影響は出ていないとしている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(営業):2.80ドル(予想:2.62ドル)
・売上高:169.8億ドル 7.7%増(予想:165.9億ドル)
ソフトウェア:73.9億ドル(予想:74.9億ドル)
コンサルティング:53.1億ドル(予想:52.1億ドル)
インフラ:41.4億ドル(予想:36.6億ドル)
ファイナンス:1.66億ドル(予想:1.74億ドル)
・粗利益率(調整後):60.1%(予想:58.3%)
・FCF:28.5億ドル(予想:27.7億ドル)
(通期見通し)
・売上高:5%超の増加を維持(予想:4.7%増)
・FCF:135億ドル超(従来:約135億ドル)(予想:135.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース