2025年7月18日 5時51分
ネットフリックス、好決算も時間外で株価は軟調=米国株個別
(NY時間16:51)(日本時間05:51)時間外
ネットフリックス<NFLX> 1262.11(-12.06 -0.95%)
ネットフリックス<NFLX>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。第3四半期も予想を上回る売上高見通しを示している。ドル安を要因に挙げたほか、会員数の堅調な増加と広告販売による事業の勢いが寄与したとしている。同社の顧客の3分の2以上は米国外。
競合メディアが資産売却やコスト削減に追われる中、同社は依然として好調を維持している。例年第2四半期は低調な時期で、加入者数の増加は年初と年末に集中する傾向にある。しかし、今回は人気番組を安定的にリリースし、その中には今年最も視聴された「ジニー&ジョージア」の第3シーズンや「イカゲーム」最終シーズンが含まれている。
ただ、株価は時間外で軟調。同社株は過去1年間でほぼ倍増し、時価総額は5000億ドルを超えている。これはディズニー<DIS>、コムキャスト<CMCSA>、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー<WBD>の3社の時価総額の合計を上回る規模。
かつては四半期ごとの加入者数の増加が同社の評価基準だったが、現在は加入者数の公表を止め、売上t高や利益といった、より伝統的な指標に注目するよう投資家を促している。
ストリーミング市場はかつてないほど競争が激化しており、同社の全テレビ視聴に占める割合はここ1年で伸びておらず、平均的な加入者の視聴時間も変わっていないと同社は述べている。また、米国内のユーザー増加も鈍化しているという。パスワード共有の取り締まりによって数年間顧客基盤を拡大して来たが、その効果は薄れつつある。
とは言え、価格改定により第2四半期の米国内の売上は15%増加した。同社は12の市場で低価格の広告付きプランを提供し、顧客獲得を狙っている。広告収入は今年倍増するとの見通しを示した。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:7.19ドル(予想:7.08ドル)
・売上高:110.8億ドル 16%増(予想:110.6億ドル)
米国・カナダ:49.3億ドル(予想:48.9億ドル)
EMEA:35.4億ドル(予想:35.0億ドル)
南米:13.1億ドル(予想:13.4億ドル)
アジア太平洋:13.1億ドル(予想:13.2億ドル)
・営業利益:37.8億ドル(予想:36.9億ドル)
・FCF:22.7億ドル(予想:21.7億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:115.3億ドル(予想:112.8億ドル)
・1株利益:6.87ドル(予想:6.70ドル)
・営業利益:36.3億ドル(予想:34.7億ドル)
・営業利益率:31.5%(予想:31.4%)
(通期見通し)
・売上高:448~452億ドル(従来:435~445億ドル)(予想:445.6億ドル)
・営業利益率:29.5%(従来:29.0%)(予想:29.7%)
・FCF:80~85億ドル(従来:約80億ドル)(予想:89.1億ドル)
・広告売上高の倍増を維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ネットフリックス<NFLX> 1262.11(-12.06 -0.95%)
ネットフリックス<NFLX>が引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。第3四半期も予想を上回る売上高見通しを示している。ドル安を要因に挙げたほか、会員数の堅調な増加と広告販売による事業の勢いが寄与したとしている。同社の顧客の3分の2以上は米国外。
競合メディアが資産売却やコスト削減に追われる中、同社は依然として好調を維持している。例年第2四半期は低調な時期で、加入者数の増加は年初と年末に集中する傾向にある。しかし、今回は人気番組を安定的にリリースし、その中には今年最も視聴された「ジニー&ジョージア」の第3シーズンや「イカゲーム」最終シーズンが含まれている。
ただ、株価は時間外で軟調。同社株は過去1年間でほぼ倍増し、時価総額は5000億ドルを超えている。これはディズニー<DIS>、コムキャスト<CMCSA>、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー<WBD>の3社の時価総額の合計を上回る規模。
かつては四半期ごとの加入者数の増加が同社の評価基準だったが、現在は加入者数の公表を止め、売上t高や利益といった、より伝統的な指標に注目するよう投資家を促している。
ストリーミング市場はかつてないほど競争が激化しており、同社の全テレビ視聴に占める割合はここ1年で伸びておらず、平均的な加入者の視聴時間も変わっていないと同社は述べている。また、米国内のユーザー増加も鈍化しているという。パスワード共有の取り締まりによって数年間顧客基盤を拡大して来たが、その効果は薄れつつある。
とは言え、価格改定により第2四半期の米国内の売上は15%増加した。同社は12の市場で低価格の広告付きプランを提供し、顧客獲得を狙っている。広告収入は今年倍増するとの見通しを示した。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:7.19ドル(予想:7.08ドル)
・売上高:110.8億ドル 16%増(予想:110.6億ドル)
米国・カナダ:49.3億ドル(予想:48.9億ドル)
EMEA:35.4億ドル(予想:35.0億ドル)
南米:13.1億ドル(予想:13.4億ドル)
アジア太平洋:13.1億ドル(予想:13.2億ドル)
・営業利益:37.8億ドル(予想:36.9億ドル)
・FCF:22.7億ドル(予想:21.7億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:115.3億ドル(予想:112.8億ドル)
・1株利益:6.87ドル(予想:6.70ドル)
・営業利益:36.3億ドル(予想:34.7億ドル)
・営業利益率:31.5%(予想:31.4%)
(通期見通し)
・売上高:448~452億ドル(従来:435~445億ドル)(予想:445.6億ドル)
・営業利益率:29.5%(従来:29.0%)(予想:29.7%)
・FCF:80~85億ドル(従来:約80億ドル)(予想:89.1億ドル)
・広告売上高の倍増を維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース