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    2025年7月17日 23時31分

    GEエアロが決算 航空市場の回復を背景に商用エンジンが予想以上に伸びる 株価は下げに転じる=米国株個別

    (NY時間10:30)(日本時間23:30)
    GEエアロ<GE> 264.11(-2.08 -0.78%)

     航空機エンジンのGEエアロスペース<GE>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。フリーキャッシュフロー(FCF)も92%増加し、予想も上回っている。通期のガイダンスも公表し、1株利益、FCFとも上方修正した。航空市場の回復を背景に商用エンジンが予想以上に伸びた。

     同社は声明で「2025年と2028年の見通しを上方修正した。業績改善と商用サービスの力強い見通しが、売上高、利益、キャッシュの成長期待を支えている」と述べている。

     航空エンジン事業は年前半に市場の変動性の影響で一時的に注文が減少したものの、足元では受注が急増しており、第2四半期の商用航空部門の売上高は30%増加した。中でも、カタール航空への400機超のエンジン販売という、同社史上最大のワイドボディ機契約が成果として強調されている。

     一方、業界全体はトランプ関税の不透明性に直面しており、航空宇宙分野のリーダーたちは、コスト上昇やサプライチェーン混乱への懸念を表明している。

     カルプCEOは、関税の影響はコスト管理や価格引き上げによって一部相殺できているとしており、「産業にとって有利な解決策が見い出せると楽観している」と語った。

     ただ、株価は上昇して始まったものの、直ぐに戻り売りに押され、下げに転じている。

    (4-6月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):1.66ドル(予想:1.43ドル)
    ・売上高(調整後):101.5億ドル 23%増(予想:95.9億ドル)
      商用エンジン・サービス:79.9億ドル(予想:73.8億ドル)
      防衛・推進技術:25.6億ドル(予想:25.4億ドル)
    ・FCF(調整後):21.1億ドル 92%増(予想:16.5億ドル)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):5.60~5.80ドル(従来:5.10~5.45ドル)(予想:5.62ドル)
    ・FCF(調整後):65~69億ドル(従来:63~68億ドル)(予想:67.5億ドル)
    ・営業利益(調整後):82~85億ドル(従来:78~82億ドル)

    【企業概要】
     ゼネラル・エレクトリック社の航空機エンジン事業をブランドネームのGE Aerospaceとして展開。登記上の社名はGeneral Electric Company。民間用、および戦闘機・爆撃機・ヘリコプターなどの防衛用航空機エンジンや、防衛用船舶エンジン、統合エンジンコンポーネント、電力および機械式航空機システムを設計・製造・販売する。スペアパーツの販売と、メンテナンス・修理・オーバーホールサービスも行う。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース