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    2025年7月16日 22時41分

    ジョンソン&ジョンソンが上昇 通期ガイダンスを上方修正=米国株個別

    (NY時間09:40)(日本時間22:40)
    ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 161.98(+6.81 +4.39%)

     ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも予想を上方修正している。業務運営の好調と為替の追い風を要因に挙げた。

     関税と薬価引き下げ圧力という二重のリスクに直面する製薬業界において、今回の決算は同社の自信を示す内容となった。トランプ大統領が先週の閣議で、製薬会社に対して今後1年から1年半以内に製造の国内移管を進めなければ、最大200%の関税を課す可能性があると発言していた。

     ウォルクCFOは「それはむしろ朗報だった」と発言。トランプ大統領はそれ以前には、数週間以内に関税を課すと脅していたからだという。「バイオ医薬品の製造施設を一夜にして建てられるわけではないという理解が生まれている証拠で、そうした建設的な対話が続く限り、われわれは有利な立場にあると思う」と語った。

     ただ、情勢は流動的で、トランプ大統領は前日夜に再び態度を変え、「関税は今月末にも開始される可能性がある」と発言。最初は低率から始め、のちに「非常に高い」関税を課すとも述べた。

     同社は現在、乾癬治療薬「ステラーラ」の特許切れによる売上減少という問題に直面しており、血液がん治療薬「ダラザレックス」や自己免疫疾患治療薬「トレムフィア」などの新薬で補う構え。また、ベビーパウダーによる発がん性に関連した訴訟の解決策が連邦裁判所に拒否されたことで、訴訟リスクも抱えている。

    (4-6月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):2.77ドル(予想:2.60ドル)
    ・売上高:237.4億ドル 5.8%増(予想:228.4億ドル)
      医療技術:85.4億ドル
      医薬品:152.0億ドル(予想:145.2億ドル)
       イムブルビカ:7.35億ドル(予想:6.97億ドル)
       インベガサステナ:9.92億ドル(予想:9.89億ドル)
       ダラザレックス:35.4億ドル(予想:33.8億ドル)
       アーリーダ:9.08億ドル(予想:8.48億ドル)
       トレムフィア:11.9億ドル(予想:10.9億ドル)
       レミケード:4.55億ドル(予想:3.70億ドル)
       ステラーラ:16.5億ドル(予想:17.7億ドル)
       ザイティガ:1.45億ドル(予想:1.18億ドル)
       イグザレルト:6.21億ドル(予想:6.07億ドル)
       シンポニー:6.90億ドル(予想:5.83億ドル)
    ・研究開発費:35.2億ドル

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):10.80~10.90ドル(従来:10.50~10.70ドル)
    ・売上高:932~936億ドル(従来:910~918億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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