株探米国株

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    2025年6月17日 8時06分

    株価指数先物【寄り前】 ロング優勢も、短期過熱感は警戒しておきたい

    大阪9月限ナイトセッション
    日経225先物 38570 +210 (+0.54%)
    TOPIX先物 2794.5 +14.0 (+0.50%)
    シカゴ日経平均先物 38510 +150
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     16日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。イスラエルとイランの軍事衝突を巡り、「イランはイスラエルとの紛争終結と自国の核開発プログラムを巡る交渉再開を急ぐ意向を示唆」と伝わった。トランプ米大統領も「イランが対話を求めている」と述べた。中東の地政学リスクへの警戒が和らぎ、原油先物相場の上昇が一服。NYダウの上げ幅は一時500ドルを超える場面があった。主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕し、関税交渉の進展期待も下支えになった。

     S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、メディア、耐久消費財・アパレルが上昇。一方で、医薬品・バイオテクノロジー、公益事業、電気通信サービスの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、ナイキ<NKE>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、シスコシステムズ<CSCO>、セールスフォース<CRM>が買われた。半面、マクドナルド<MCD>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が軟調。

     日経225先物(清算値)は大阪比150円高の3万8510円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比40円高の3万8400円で始まった。その後は軟化し、3万8290円まで売られる場面もみられた。だが、米国市場の取引開始直後にはプラス圏を回復し、中盤にかけて3万8610円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は3万8470円~3万8570円辺りで保ち合い、3万8570円でナイトセッションの取引を終えた。

     日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。ただし、前日の日中取引で500円高と大幅に反発し、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8160円)を突破した。ナイトセッションでは+2σ(3万8610円)を捉えており、強弱感が対立しやすい水準だろう。+2σを突破してくると、5月13日と6月12日につけた3万8760円のダブルトップ水準が射程に入ってくるだろうが、+3σ(3万9020円)に接近することで過熱感も警戒されてきそうである。

     そのため、+2σ水準に位置するオプション権利行使価格の3万8625円を中心とした、上下の権利行使価格である3万8375円から3万8875円のレンジを想定する。G7サミットに合わせた日米首脳会談で関税措置を巡る交渉で一定の進展がみられるとロングが勢いを増しそうだが、+3σ接近では短期的には過熱を警戒したショートが入りやすいだろう。

     16日の米VIX指数は19.11(13日は20.82)に低下した。先週末に突破した200日移動平均線(19.64)を割り込み、一時18.67と25日線(18.65)に接近する場面もみられた。地政学リスクへの警戒が和らいだことが材料視された形である。G7サミットに参加する国・地域が米国との首脳会談で関税交渉の機会を窺っていることもあり、交渉進展への期待からリスク選好が強まりそうだ。

     昨日のNT倍率は先物中心限月で13.79倍に上昇した。13.69倍と低下して始まったが、25日線(13.66倍)が支持線として意識されるなかで、+1σ(13.74倍)を上回った。+2σ(13.84倍)や5月14日の戻り高値13.86倍が射程に入ってきており、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。

    株探ニュース