2025年6月2日 7時54分
株価指数先物【寄り前】 200日線水準では押し目待ち狙いのロング対応
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37680 -280 (-0.73%)
TOPIX先物 2779.5 -18.0 (-0.64%)
シカゴ日経平均先物 37705 -255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
5月30日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.1%上昇と、市場予想(2.2%上昇程度)を下回った。市場では「インフレの減速傾向が続いていることを示した」と受け止められ、主力株の一角が買われた。半面、トランプ大統領は「中国は合意を破った」とSNSに投稿し、貿易戦争を再燃させる構えをみせた。さらに、米政権は中国のハイテク部門に対する規制を拡大する計画と報じられたことが重荷となり、NYダウは一時300ドルあまり下落する場面もあった。
S&P500業種別指数は、食品・生活必需品小売、電気通信サービス、保険が上昇した一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーの下げが目立った。NYダウ構成銘柄では、ウォルマート<WMT>、アムジェン<AMGN>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が上昇。半面、エヌビディア<NVDA>、ナイキ<NKE>、キャタピラー<CAT>、シェブロン<CVX>が売られた。
シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比255円安の3万7705円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円高の3万8000円で始まった。直後につけた3万8040円を高値にショート優勢となり、米国市場の取引開始後には3万7390円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は終盤にかけてショートカバーとみられる動きにより下落幅を縮め、3万7680円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ナイトセッションで一時3万7390円まで売られ、支持線として機能していた200日移動平均線(3万7520円)を割り込む場面もあった。終盤にかけて持ち直したことで終値では同線を上回ったが、支持線として機能するかを見極める動きになりそうだ。割り込んでくるようだと、上向きで推移する25日線(3万7220円)辺りまでの調整が意識されそうであり、短期的にショートを誘う形になろう。
売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。米中間の貿易を巡る緊張感は相場の重荷となろうが、トランプ大統領は大幅な関税を発動し、その後緩和する動きを繰り返しており、これに市場は翻弄されている。ただし、これまでも大統領の発言で売られる局面は、目先的な底になっていたこともあり、発言に対する耐性ができたとみられる。下へのバイアスが強まる局面では、冷静に押し目を狙いたいところだ。
一方で、上値はボリンジャーバンドの+1σ(3万8030円)辺りで強弱感が対立する可能性はありそうだ。オプション権利行使価格の3万7250円から3万8250円辺りのレンジを想定する。
30日の米VIX指数は18.57(29日は19.18)に低下した。先週は27日に200日線(19.52)を割り込んでおり、その後は同線での攻防になった。200日線が抵抗線に変わりつつあり、ややリスク選好に傾きやすいだろう。
30日のNT倍率は先物中心限月で13.56倍に低下した。前日に突破した25日線(13.64倍)を割り込み、-1σ(13.55倍)を下回る場面もみられた。ただし、4月以降は-1σがサポートとして機能していたこともあり、リバランスの動きが入るかを見極めたいところである。
株探ニュース
日経225先物 37680 -280 (-0.73%)
TOPIX先物 2779.5 -18.0 (-0.64%)
シカゴ日経平均先物 37705 -255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
5月30日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.1%上昇と、市場予想(2.2%上昇程度)を下回った。市場では「インフレの減速傾向が続いていることを示した」と受け止められ、主力株の一角が買われた。半面、トランプ大統領は「中国は合意を破った」とSNSに投稿し、貿易戦争を再燃させる構えをみせた。さらに、米政権は中国のハイテク部門に対する規制を拡大する計画と報じられたことが重荷となり、NYダウは一時300ドルあまり下落する場面もあった。
S&P500業種別指数は、食品・生活必需品小売、電気通信サービス、保険が上昇した一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーの下げが目立った。NYダウ構成銘柄では、ウォルマート<WMT>、アムジェン<AMGN>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が上昇。半面、エヌビディア<NVDA>、ナイキ<NKE>、キャタピラー<CAT>、シェブロン<CVX>が売られた。
シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比255円安の3万7705円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円高の3万8000円で始まった。直後につけた3万8040円を高値にショート優勢となり、米国市場の取引開始後には3万7390円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は終盤にかけてショートカバーとみられる動きにより下落幅を縮め、3万7680円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ナイトセッションで一時3万7390円まで売られ、支持線として機能していた200日移動平均線(3万7520円)を割り込む場面もあった。終盤にかけて持ち直したことで終値では同線を上回ったが、支持線として機能するかを見極める動きになりそうだ。割り込んでくるようだと、上向きで推移する25日線(3万7220円)辺りまでの調整が意識されそうであり、短期的にショートを誘う形になろう。
売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。米中間の貿易を巡る緊張感は相場の重荷となろうが、トランプ大統領は大幅な関税を発動し、その後緩和する動きを繰り返しており、これに市場は翻弄されている。ただし、これまでも大統領の発言で売られる局面は、目先的な底になっていたこともあり、発言に対する耐性ができたとみられる。下へのバイアスが強まる局面では、冷静に押し目を狙いたいところだ。
一方で、上値はボリンジャーバンドの+1σ(3万8030円)辺りで強弱感が対立する可能性はありそうだ。オプション権利行使価格の3万7250円から3万8250円辺りのレンジを想定する。
30日の米VIX指数は18.57(29日は19.18)に低下した。先週は27日に200日線(19.52)を割り込んでおり、その後は同線での攻防になった。200日線が抵抗線に変わりつつあり、ややリスク選好に傾きやすいだろう。
30日のNT倍率は先物中心限月で13.56倍に低下した。前日に突破した25日線(13.64倍)を割り込み、-1σ(13.55倍)を下回る場面もみられた。ただし、4月以降は-1σがサポートとして機能していたこともあり、リバランスの動きが入るかを見極めたいところである。
株探ニュース