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    2025年5月30日 22時40分

    デルが決算受け上昇 AIサーバーの受注残が予想を大きく上回る=米国株個別

    (NY時間09:39)(日本時間22:39)
    デル<DELL> 114.79(+1.16 +1.02%)

     デル・テクノロジーズ<DELL>が上昇。取引開始直後は売り先行で始まったものの、直ぐに買い戻されプラスに転じている。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、注目のAIサーバーの受注残が144億ドルと予想を大きく上回った。

     同社は声明で「第1四半期だけでAI受注は121億ドルに達し、昨年度の出荷総額を上回った」と述べた。ガイダンスも公表し、第2四半期は予想を上回る売上高見通しを示したほか、通期の1株利益も上方修正した。クラークCOOは声明で「AI最適化サーバーに対する前例のない需要を経験している」と述べている。

     同社は、マスク氏のxAIやコアウィーブ<CRWV>といった顧客のデータセンター向けのAIシステム駆動のための高性能サーバーの需要増から恩恵を受けている。PCやサーバー・ストレージ部門の収益性も改善を見込んでおり、自社株買いも加速。これにより1株利益の押し上げ効果が生じている。

     さらに米エネルギー省は29日、同社およびエヌビディア<NVDA>と契約を結び、ローレンス・バークレー国立研究所に新たなフラッグシップ級スーパーコンピューターを構築すると発表。このスパコンは核融合研究、材料設計、バイオ分子モデリング、基礎物理学などの研究に用いられる予定。

     なお、同社は今年度にAIサーバーの売上高を150億ドルとする従来予想を維持。これは昨年度の実績である98億ドルから約50%の増加に相当する。

    (2-4月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):1.55ドル(予想:1.69ドル)
    ・売上高:233.8億ドル 5.1%増(予想:231.5億ドル)
      インフラ:103.2億ドル(予想:104.8億ドル)
      サーバー・ネットワーキング:63.2億ドル(予想:66.5億ドル)
      ストレージ:40.0億ドル(予想:39.0億ドル)
    ・粗利益率(調整後):21.6%(予想:22.1%)
    ・営業利益(調整後):16.7億ドル(予想:18.2億ドル)
    ・AIサーバー受注残:144億ドル(予想:78.8億ドル)

    (5-7月・第2四半期見通し)
    ・売上高:285~295億ドル(予想:253.5億ドル)
    ・1株利益(調整後):2.25ドル(予想:2.11ドル)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):9.40ドル(従来:9.30ドル)(予想:9.21ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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