2025年5月23日 21時48分
ダウ先物は493ドル安 再び関税の話題が浮上 アップルが時間外で下落=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:37)(日本時間21:37)
ダウ先物 41432(-493.00 -1.18%)
S&P500 5779.50(-77.25 -1.32%)
ナスダック100先物 20814.00(-364.25 -1.72%)
米株価指数先物市場でダウ先物が600ドル超下落しているほか、S&P500、ナスダック100とも大幅安となっており、明日からの3連休を前に波乱のスタートとなりそうだ。鳴りを潜めていた関税の話題が再び株式市場に浮上している。
取引開始前に2つの関税のニュースが伝わった。トランプ大統領がアップル<AAPL>への25%超の関税を課す可能性を示唆したことと、大統領がEUに6月1日から50%の関税を課すことを表明したことの2点。
トランプ大統領はアップルにたいして、アイフォーンを米国で生産しない場合、同社に25%以上の関税を課すと脅した。ソーシャルメディアへの投稿で「私は以前からアップルのクックCEOに、米国で販売されるアイフォーンは米国で組み立てられるべきで、インドやその他の国で製造されるべきではないと伝えてきた。もし、そうでない場合、アップルは25%以上の関税を支払わなければならない」と述べた。アップル株は時間外で下落。
一方、トランプ大統領は、EUとの貿易協議に全く進展が見られないとして、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。ソーシャルメディアへの投稿で「貿易において米国を搾取することを主な目的として設立されたEUは、対応が非常に難しい」と述べた。
関税については楽観的なムードが広がっていただけに、本日のトランプ大統領の投稿はショックを与えているようだ。
財政赤字への懸念も引き続き雰囲気を重くしている。減税法案が米下院で可決し、現在は上院に送付されているが何らかの修正が加えられるものと思われている。ただ、議会予算局(CBO)によると、この法案は既に膨大な財政赤字をさらに約4兆ドル追加する見込みだと報告している。
ストラテジストは「米国の赤字削減が失敗しても債務不履行には至らない。しかし、巨額の赤字は国債供給の増加を意味し、債務不履行を回避するために債務が金融化されることで、最終的にはインフレにつながる可能性がある」と分析している。「いずれにせよ、名目固定利回り商品は長期投資としては魅力が低下する」とも指摘した。
複写機、レーザープリンタのゼロックス<XRX>が時間外で下落。レックスマーク社の買収完了を見据えて配当政策を改定し、四半期配当を1株0.025ドルに減配すると発表した。
アパレル廉価販売のロス・ストアーズ<ROST>が決算を受け時間外で大幅安。第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回った。通期の利益見通しも取り下げている。
靴などアパレルメーカーのデッカーズ・アウトドア<DECK>が決算を受け時間外で大幅安。予想を下回る第1四半期の見通しを示したほか、現在の環境の不確実性から、通期の見通しを示さなかった。
(NY時間08:47)(日本時間21:47)時間外
ゼロックス<XRX> 4.67(-0.45 -8.79%)
ロス・ストアーズ<ROST> 130.55(-21.70 -14.25%)
デッカーズ<DECK> 101.92(-24.17 -19.17%)
アップル<AAPL> 194.75(-6.61 -3.28%)
マイクロソフト<MSFT> 449.84(-5.02 -1.10%)
アマゾン<AMZN> 196.98(-6.12 -3.01%)
アルファベットC<GOOG> 169.80(-2.18 -1.27%)
アルファベットA<GOOGL> 168.50(-2.37 -1.39%)
テスラ<TSLA><TSLA> 335.80(-5.24 -1.54%)
メタ<META><META> 622.50(-14.07 -2.21%)
エヌビディア<NVDA> 129.05(-3.78 -2.85%)
AMD<AMD> 107.65(-3.06 -2.76%)
イーライリリー<LLY> 712.00(-3.20 -0.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 41432(-493.00 -1.18%)
S&P500 5779.50(-77.25 -1.32%)
ナスダック100先物 20814.00(-364.25 -1.72%)
米株価指数先物市場でダウ先物が600ドル超下落しているほか、S&P500、ナスダック100とも大幅安となっており、明日からの3連休を前に波乱のスタートとなりそうだ。鳴りを潜めていた関税の話題が再び株式市場に浮上している。
取引開始前に2つの関税のニュースが伝わった。トランプ大統領がアップル<AAPL>への25%超の関税を課す可能性を示唆したことと、大統領がEUに6月1日から50%の関税を課すことを表明したことの2点。
トランプ大統領はアップルにたいして、アイフォーンを米国で生産しない場合、同社に25%以上の関税を課すと脅した。ソーシャルメディアへの投稿で「私は以前からアップルのクックCEOに、米国で販売されるアイフォーンは米国で組み立てられるべきで、インドやその他の国で製造されるべきではないと伝えてきた。もし、そうでない場合、アップルは25%以上の関税を支払わなければならない」と述べた。アップル株は時間外で下落。
一方、トランプ大統領は、EUとの貿易協議に全く進展が見られないとして、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。ソーシャルメディアへの投稿で「貿易において米国を搾取することを主な目的として設立されたEUは、対応が非常に難しい」と述べた。
関税については楽観的なムードが広がっていただけに、本日のトランプ大統領の投稿はショックを与えているようだ。
財政赤字への懸念も引き続き雰囲気を重くしている。減税法案が米下院で可決し、現在は上院に送付されているが何らかの修正が加えられるものと思われている。ただ、議会予算局(CBO)によると、この法案は既に膨大な財政赤字をさらに約4兆ドル追加する見込みだと報告している。
ストラテジストは「米国の赤字削減が失敗しても債務不履行には至らない。しかし、巨額の赤字は国債供給の増加を意味し、債務不履行を回避するために債務が金融化されることで、最終的にはインフレにつながる可能性がある」と分析している。「いずれにせよ、名目固定利回り商品は長期投資としては魅力が低下する」とも指摘した。
複写機、レーザープリンタのゼロックス<XRX>が時間外で下落。レックスマーク社の買収完了を見据えて配当政策を改定し、四半期配当を1株0.025ドルに減配すると発表した。
アパレル廉価販売のロス・ストアーズ<ROST>が決算を受け時間外で大幅安。第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回った。通期の利益見通しも取り下げている。
靴などアパレルメーカーのデッカーズ・アウトドア<DECK>が決算を受け時間外で大幅安。予想を下回る第1四半期の見通しを示したほか、現在の環境の不確実性から、通期の見通しを示さなかった。
(NY時間08:47)(日本時間21:47)時間外
ゼロックス<XRX> 4.67(-0.45 -8.79%)
ロス・ストアーズ<ROST> 130.55(-21.70 -14.25%)
デッカーズ<DECK> 101.92(-24.17 -19.17%)
アップル<AAPL> 194.75(-6.61 -3.28%)
マイクロソフト<MSFT> 449.84(-5.02 -1.10%)
アマゾン<AMZN> 196.98(-6.12 -3.01%)
アルファベットC<GOOG> 169.80(-2.18 -1.27%)
アルファベットA<GOOGL> 168.50(-2.37 -1.39%)
テスラ<TSLA><TSLA> 335.80(-5.24 -1.54%)
メタ<META><META> 622.50(-14.07 -2.21%)
エヌビディア<NVDA> 129.05(-3.78 -2.85%)
AMD<AMD> 107.65(-3.06 -2.76%)
イーライリリー<LLY> 712.00(-3.20 -0.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース