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    2025年5月20日 5時38分

    JPモルガンのダイモンCEO、市場の慢心に警鐘

     JPモルガン<JPM>のダイモンCEOは、インフレや信用スプレッド、地政学リスクなど複数の懸念材料を指摘した上で、そうしたリスクを軽視する市場の慢心に警鐘を鳴らした。インフレの高止まりやスタグフレーションに陥る可能性は市場の想定以上に高いと指摘している。

     この日同銀は投資家説明会を開催し、ダイモンCEOは米資産価格は依然として割高な水準にあるとし、信用スプレッドは景気低迷の可能性を十分に織り込んでいないとの見解を示した。

     また、「関税の影響がまだ表面化していないため、人々は楽観的になっている」とも指摘。「市場は10%下落したが、その後10%戻した。これは極端なまでの慢心の表れだ」と語った。各国・地域の対応は不透明であり、米国内での製造業復活にも時間を要するとも指摘。企業の業績見通しは下方修正される公算が大きいとの見解を示した。


    株探ニュース