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    2025年5月16日 22時38分

    アプライドが決算受け下落 中国との貿易摩擦に苦慮=米国株個別

    (NY時間09:36)(日本時間22:36)
    アプライド<AMAT> 165.35(-9.41 -5.38%)

     半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、第3四半期の見通しは、1株利益は予想を上回ったものの売上高は予想範囲内と、中国との貿易摩擦の潜在的な影響に苦慮し、無難な見通しを示している。

     同社は最大市場の1つである中国への販売規制に対応しているほか、トランプ関税の影響も将来の予測を難しくしている状況。「市場には不透明感が増している」とディッカーソンCEOはインタビューで語っていた。同社の第2四半期の売上高に占める中国の比率は25%で、前年の43%から低下した。

     同社は3カ月前に、バイデン政権末期に採択された規制により、今年度の売上高が約4億ドル減少すると発表。規制により、中国の拠点で機器のサービスを一部停止しなければならなくなるからだ。しかし、トランプ政権は技術輸出規制を緩和する方向で動いている状況。

     同CEOはまた、AI用のハイエンド・プロセッサーの製造に必要な装置に対する需要は依然として強いものの、自動車や産業用部品の製造に使われる、それほど複雑でない装置(トレーリング・エッジ)の受注は減速していると述べていた。

     アナリストは「短期的な見通しについて比較的保守的な姿勢を示した。トレーリング・エッジと中国は依然として課題」と指摘。また、別のアナリストは「足元の業績とガイダンスはまちまちだった。第2四半期の半導体売上高はガイダンスをやや下回ったが、これは関税関連の変動要因によるもので、特に重大な問題はなかった」と分析している。

    (2-4月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):2.39ドル(予想:2.31ドル)
    ・売上高:71億ドル 6.8%増(予想:71.3億ドル)
      半導体システム:52.6億ドル(予想:53.1億ドル)
      アプライド・グローバル:15.7億ドル(予想:15.5億ドル)
      ディスプレイ・関連市場:2.59億ドル(予想:2.48億ドル)
    ・粗利益率(調整後):49.2%(予想:48.4%)

    (5-7月・第3四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):2.15~2.55ドル(予想:2.32ドル)
    ・売上高:67~77億ドル(予想:72億ドル)
      半導体システム:約54億ドル
      アプライド・グローバル:約15.5億ドル
      ディスプレイ:約2.5億ドル
    ・粗利益率(調整後):48.3%(予想:48.2%)

    【企業概要】
     半導体製造工程における、エッチング・高速熱処理・成膜などの製造装置を製造・販売し、装置や工場の性能と生産性を最適化する統合ソリューションとして、アップグレードサービスや部品交換なども行う。また、テレビ・モニター・ノートパソコンなど消費者向け製品の液晶ディスプレイ技術も有する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース