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    2025年5月15日 22時37分

    シスコシステムズ、決算受け上昇 通期の売上高見通しを上方修正=米国株個別

    (NY時間09:35)(日本時間22:35)
    シスコシステムズ<CSCO> 63.75(+2.46 +4.01%)

     シスコシステムズ<CSCO>が上昇。前日引け後に2-4月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第4四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、通期の売上高見通しについても上方修正している。今回の見通しには現行の通商政策に基づく関税の影響を反映させたと述べた。

     今回の決算は、同社が企業やクラウド・プロバイダーのネットワーク拡大の恩恵を受けていることが示された。これはAIソフトウェアの急増に対応するための一部。また、見通しはマイクロソフト<MSFT>のような、一部の大型データセンター運営企業がプロジェクトを縮小したり、経済や関税に関する不確実性から支出を先送りする企業がある中でも、支出が継続している可能性を示唆している。

     ロビンズCEOはサイバーセキュリティやクラウドベースのリモート管理ツールなど、クラウドで提供される分野への拡大を推進しており、これらは数十億ドルの継続的な売上増加に貢献している。CEOは声明で「AIの勢いはわれわれのセキュアなネットワークポートフォリオの力、信頼できるグローバルパートナーシップ、顧客への価値提供によって支えられている」と述べた。

     同社のスイッチとルーターは、ネットワーク内やインターネット上でデータトラフィックを制御する重要な機器。また、同社はソフトウェアとサービス分野への進出を加速しており、昨年買収したデータ分析企業スプラングの事業も貢献している。

     今回の決算を受けて目標株価を73ドルに引き上げたアナリストは「同社は今期も好調で、AI受注で企業やハイパースケーラー全体のマクロとモメンタムに対する信頼感が高まる」と述べた。

     また、「同社のガイダンスは、不透明なマクロ環境にもかかわらず、企業のITインフラ支出の重大な変化に関する投資家の懸念をさらに和らげるだろう」とも語っている。

    (2-4月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):0.96ドル(予想:0.92ドル)
    ・売上高:141.5億ドル 11%増(予想:140.5億ドル)
      製品:103.7億ドル 15%増(予想:102.0億ドル)
        ネットワーク:70.7億ドル(予想:68.6億ドル)
        セキュリティ:20.1億ドル(予想:20.7億ドル)
        コラボレーション:10.3億ドル(予想:10.0億ドル)
        可視性:2.61億ドル(予想:2.70億ドル)
      サービス:37.8億ドル 2.6%増(予想:37.9億ドル)
    ・残存履行義務:416.7億ドル(予想:404.8億ドル)
    ・粗利益率(調整後):68.6%(予想:67.8%)
    ・営業利益率(調整後):34.5%(予想:33.7%)

    (5-7月・第4四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):0.96~0.98ドル(予想:0.95ドル)
    ・売上高:145.0~147.0億ドル(予想:145.1億ドル)
    ・粗利益率(調整後):67.5~68.5%(予想:67.5%)
    ・営業利益率(調整後):33.5~34.5%(予想:33.6%)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):3.77~3.79ドル(従来:3.68~3.74ドル)(予想:3.72ドル)
    ・売上高:565~567億ドル(従来:560~565億ドル)(予想:564億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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