ホワイトハウスの国家安全保障会議は、米政府機関および省庁に対し、今年南アフリカで開催されるＧ２０首脳会議に関する事務的業務を停止するよう指示した。ワシントンポストが関係者の話として伝えた。

　トランプ大統領は、南アフリカの新たな土地収用法によって、白人が政府から土地を没収されていると主張し、首脳会議のボイコットの可能性を滲ませている。

　ホワイトハウスの高官は、トランプ大統領が月曜日に、南アフリカが白人市民に対してジェノサイドを行っていると非難し、状況が改善されない限り、ヨハネスブルクでのＧ２０首脳会議には出席しない意向を示していることを明らかにした。

　南アフリカはトランプ大統領の主張を否定し、同国で迫害や白人ジェノサイドの証拠はないと主張している。南アフリカのラマポーザ大統領は、「トランプ政権がアパルトヘイト終了から３０年経っても続く人種差別是正政策に反対するのは間違った解釈だ」と述べている。

　トランプ大統領はここ数週間、南アフリカ政府への攻撃を強化している。今週、約５０人の南アフリカの白人が人道的指定の下で難民として、ワシントン・ダレス国際空港に到着した。トランプ政権は、その政策を世界中の他のグループに対しては一時停止している

　南アフリカのヨハネスブルクでのＧ２０首脳会議は、「連帯、平等、持続可能性」をテーマに１１月に開催される予定。

株探ニュース