2025年5月13日 22時06分
4月の米CPI、予想下回る 食品価格がほぼ1年ぶりの下落
この日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数で前月比0.2%と3カ月連続で予想を下回る上昇率となった。コア指数も前月比0.2%の上昇と予想を下回っていた。航空運賃、中古車、トラック、衣料品の価格が下落。食品価格がほぼ1年ぶりの下落となり、特に問題となっていた卵の価格が1984年以来最大の落ち込みを記録した。
新車価格は横ばいとなり、関税による需要回復の予想に反した。一方、家具や家電製品など主に輸入品の商品価格は急上昇し、インフレ圧力が限定的ながら依然として高まるリスクが残っていることを示唆している。
トランプ関税がインフレを押し上げると広く予想されているが、企業は輸入品の価格転嫁に踏み切る前に、事前に蓄積した在庫の処理に時間を費やしている可能性がある。多くの関税は一旦撤回されているが、米輸入業者は依然として貿易コストの上昇に直面しており、関税の猶予期間が終了すれば再び上昇する可能性を懸念している状況。10%の基礎的な相互関税は残っている。
90日間の猶予措置は緩やかな物価上昇を示唆しているとの見方もあるが、エコノミストからは、企業の在庫補充のために港湾が混雑を引き起こせば、CPIの上昇が加速する可能性があるとの指摘も出ていた。
関税の動向や経済への最終的な影響が極めて不透明なため、FRBは当面金利を据え置く方針を維持している。エコノミストの多くのは、中国との協議進展が米景気後退のリスクを低下させると指摘しているが、関税は依然として、インフレをFRBの目標を大幅に上回る水準に押し上げる要因とも見られている。
*米消費者物価指数(CPI)(4月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.8%(コア・前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
新車価格は横ばいとなり、関税による需要回復の予想に反した。一方、家具や家電製品など主に輸入品の商品価格は急上昇し、インフレ圧力が限定的ながら依然として高まるリスクが残っていることを示唆している。
トランプ関税がインフレを押し上げると広く予想されているが、企業は輸入品の価格転嫁に踏み切る前に、事前に蓄積した在庫の処理に時間を費やしている可能性がある。多くの関税は一旦撤回されているが、米輸入業者は依然として貿易コストの上昇に直面しており、関税の猶予期間が終了すれば再び上昇する可能性を懸念している状況。10%の基礎的な相互関税は残っている。
90日間の猶予措置は緩やかな物価上昇を示唆しているとの見方もあるが、エコノミストからは、企業の在庫補充のために港湾が混雑を引き起こせば、CPIの上昇が加速する可能性があるとの指摘も出ていた。
関税の動向や経済への最終的な影響が極めて不透明なため、FRBは当面金利を据え置く方針を維持している。エコノミストの多くのは、中国との協議進展が米景気後退のリスクを低下させると指摘しているが、関税は依然として、インフレをFRBの目標を大幅に上回る水準に押し上げる要因とも見られている。
*米消費者物価指数(CPI)(4月)21:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.8%(コア・前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース