英中銀は８日、政策金利を０．２５％引き下げ、４．２５％にすると発表した。市場の予想通り。ただ、委員の投票行動は３分割し、総裁を含む９名の委員のうち、５名は０．２５％の利下げを支持し、２名は０．５０％の大幅利下げを支持した。残りの２名は据え置きを支持。

　英中銀は、トランプ大統領の広範な関税措置による世界経済の変動を踏まえ、「利下げは段階的かつ慎重に継続すべき」との方針を維持している。

　ベイリー英中銀総裁は声明で「インフレ圧力は引き続き緩和傾向にあるため、再利下げを実施することができた。過去数週間の動向は、世界経済がどれほど予測困難であるかを示している。そのため、段階的で慎重なアプローチを堅持する必要がある」と述べている。

　市場からは予想以上に利下げに慎重な姿勢を示していたとの受け止めも出ている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


株探ニュース