ＥＵは、トランプ政権との貿易交渉に失敗した場合に備えて、米国への追加関税を９５０億ユーロ規模に拡大する計画を明らかにした。欧州委員会が提案した報復措置は、ボーイング<BA>の航空機、米国製自動車、バーボンなど、当初リストからは削除された工業製品を特に標的としている。加盟国や利害関係者と６月１０日まで協議するため、提案内容は最終決定前に変更される可能性がある。

　欧州委員会は今週、トランプ政権との交渉を本格化させ、関税に対する友好的な解決策を探る方針。欧州委員会は、貿易・非関税障壁の削減、米国への投資拡大など、正式な提案に盛り込む可能性のある項目のリストを米国側に示す意向。米国とＥＵの協議は、いまのところほとんど進展しておらず、米国の関税の大部分が維持される見込み。

　欧州委員会のフォンデアライエン委員長は声明で、「米国との友好的な合意を目指す姿勢を示しつつ、同時にあらゆる可能性に備えて準備を続ける」と強調した。

（NY時間08:07）（日本時間21:07）時間外
ボーイング<BA>　186.99（+1.43　+0.77%）
ＧＭ<GM>　45.87（+0.40　+0.88%）
フォード<F>　10.35（+0.07　+0.68%）


株探ニュース