（NY時間11:59）（日本時間00:59）
バーテックス・ファーマ<VRTX>　436.09（-64.10　-12.81%）

　医薬品のバーテックス・ファーマ<VRTX>が大幅安。前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。アナリストに間では、非オピオイド系鎮痛薬「ジョーナバックス」と、嚢胞性線維症治療薬のトリプルモジュレーター「アリフトレック」の発売について意見が分かれている。

　両剤の早期発売動向に前向きな兆候を見出し、年後半の動向を注視していくと述べるアナリストがいる一方、ジョーナバックスの急性疼痛治療薬の売上と処方薬リストへの採用が上方修正される可能性は期待できなくなったとし、投資判断を引き下げたアナリストもいる。それは同社の「買い」の投資判断の核心部分だったと指摘。ジョーナバックスの短期的なパフォーマンスを予測するのは困難だという。

（１－３月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：4.06ドル（予想：4.29ドル）
・売上高：27.6億ドル（予想：28.5億ドル）
　　トリカフタ：25.4億ドル（予想：25.5億ドル）
　　その他：1.71億ドル（予想：1.95億ドル）
・研究開発費：9.80億ドル（予想：9.51億ドル）

（通期見通し）
・売上高：118.5～120億ドル（予想：119.8億ドル）

【企業概要】
　嚢胞性線維症・鎌状赤血球症・輸血依存性βサラセミアなど、慢性遺伝性疾患の根本原因を治療する医薬品の開発・製造・販売を手掛けるバイオテクノロジー会社。APOL1を介する腎臓病、急性・神経因性疼痛、一型糖尿病、一型筋強直性ジストロフィー、α1アンチトリプシン欠乏症など、他の重篤な疾患の治療法開発も進める。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース