2025年5月6日 23時02分
マテルが決算、通期見通しを一旦取り下げ 株価は売買交錯=米国株個別
(NY時間10:01)(日本時間23:01)
マテル<MAT> 16.39(+0.19 +1.17%)
バービー人形など玩具のマテル<MAT>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、ビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。同社は、輸入玩具に関税をかけるトランプ大統領の貿易政策を理由に、年内およびホリデーシーズンの米国での売上高や消費動向の予測が困難とし、通期見通しを一旦取り下げた。
同社は2月、バービー人形やミニカーの「ホットウィール」をはじめとする玩具の売上高が通期に最大3%増加すると予想。3年間続いた売上高の横ばいまたは減少傾向から脱するとしていたほか、増益も見込んでいた。
同社は自社製品の4割弱を中国で製造しているが、トランプ大統領は中国からの輸入品に145%の関税を課している。クライツCEOはインタビューで、関税撤廃を求める業界団体の米玩具協会の主張を支持する姿勢を示した。
同CEOは「潜在的な影響を相殺するための緩和措置を講じている」と語った。通期の経費節減目標を従来の6000万ドルから8000万ドルに引き上げたほか、サプライチェーンの分散化を進め、一部玩具を値上げする予定。
ただ、株価は前日付近を上下動しており、売買が交錯している。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):0.03ドルの赤字(予想:0.10ドルの赤字)
・売上高:8.27億ドル 2.1%増(予想:7.89億ドル)
・ビリング:9.24億ドル(予想:8.85億ドル)
人形:2.97億ドル(予想:2.84億ドル)
幼児・児童・就学前児童:1.26億ドル(予想:1.28億ドル)
車両:3.08億ドル(予想:2.95億ドル)
アクションフィギュア、ビルディングセット、ゲーム、その他:1.93億ドル(予想:1.74億ドル)
北米:5.26億ドル 3.9%増
・粗利益率(調整後):49.6%(予想:47.9%)
・EBITDA(調整後):5720万ドル(予想:5050万ドル)
・FCF:1140万ドルの赤字(予想:5570万ドルの赤字)
(通期見通し)
・通期見通しは一旦取り下げ
・年内およびホリデーシーズンの米売上高や消費動向の予測は困難。
・不確実性と大きな変動を伴うマクロ経済環境下での事業運営が続く
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
マテル<MAT> 16.39(+0.19 +1.17%)
バービー人形など玩具のマテル<MAT>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、ビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。同社は、輸入玩具に関税をかけるトランプ大統領の貿易政策を理由に、年内およびホリデーシーズンの米国での売上高や消費動向の予測が困難とし、通期見通しを一旦取り下げた。
同社は2月、バービー人形やミニカーの「ホットウィール」をはじめとする玩具の売上高が通期に最大3%増加すると予想。3年間続いた売上高の横ばいまたは減少傾向から脱するとしていたほか、増益も見込んでいた。
同社は自社製品の4割弱を中国で製造しているが、トランプ大統領は中国からの輸入品に145%の関税を課している。クライツCEOはインタビューで、関税撤廃を求める業界団体の米玩具協会の主張を支持する姿勢を示した。
同CEOは「潜在的な影響を相殺するための緩和措置を講じている」と語った。通期の経費節減目標を従来の6000万ドルから8000万ドルに引き上げたほか、サプライチェーンの分散化を進め、一部玩具を値上げする予定。
ただ、株価は前日付近を上下動しており、売買が交錯している。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):0.03ドルの赤字(予想:0.10ドルの赤字)
・売上高:8.27億ドル 2.1%増(予想:7.89億ドル)
・ビリング:9.24億ドル(予想:8.85億ドル)
人形:2.97億ドル(予想:2.84億ドル)
幼児・児童・就学前児童:1.26億ドル(予想:1.28億ドル)
車両:3.08億ドル(予想:2.95億ドル)
アクションフィギュア、ビルディングセット、ゲーム、その他:1.93億ドル(予想:1.74億ドル)
北米:5.26億ドル 3.9%増
・粗利益率(調整後):49.6%(予想:47.9%)
・EBITDA(調整後):5720万ドル(予想:5050万ドル)
・FCF:1140万ドルの赤字(予想:5570万ドルの赤字)
(通期見通し)
・通期見通しは一旦取り下げ
・年内およびホリデーシーズンの米売上高や消費動向の予測は困難。
・不確実性と大きな変動を伴うマクロ経済環境下での事業運営が続く
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース