2025年4月15日 22時10分
IEA、今年の石油需要予測を3割引き下げ
国際エネルギー機関(IEA)は、今年の石油需要予測を大幅に下方修正した。今回初めて詳細な見通しを示した2026年についても、供給過剰が継続すると予測している。
IEAは15日に公表した月報で、今年の需要の伸びを日量73万バレルとし、従来予想から日量30万バレル引き下げた。この需要減のほぼ半分は、本格的な貿易戦争に突入した米国と中国が占める。一方、来年の石油消費の伸びは日量69万バレルと、一段の減速を見込んでいる。ぜい弱なマクロ環境と電気自動車(EV)の人気上昇が理由だという。
IEAのアナリストは「4月初めに貿易を巡る緊張が急激にエスカレートし、世界経済の見通しが悪化したため予測を引き下げざるを得なくなった」と説明。
トランプ関税以外でも、OPECプラスが5月に予想以上の生産枠引き上げを行うと決定。金融機関の原油予想の見直しが相次いだ。価格下落は米国の石油採掘会社にも打撃を及ぼす。IEAは非OPEC加盟国による今年の新規供給見通しを日量130万バレルと、従来から20万バレル引き下げている。
株探ニュース
IEAは15日に公表した月報で、今年の需要の伸びを日量73万バレルとし、従来予想から日量30万バレル引き下げた。この需要減のほぼ半分は、本格的な貿易戦争に突入した米国と中国が占める。一方、来年の石油消費の伸びは日量69万バレルと、一段の減速を見込んでいる。ぜい弱なマクロ環境と電気自動車(EV)の人気上昇が理由だという。
IEAのアナリストは「4月初めに貿易を巡る緊張が急激にエスカレートし、世界経済の見通しが悪化したため予測を引き下げざるを得なくなった」と説明。
トランプ関税以外でも、OPECプラスが5月に予想以上の生産枠引き上げを行うと決定。金融機関の原油予想の見直しが相次いだ。価格下落は米国の石油採掘会社にも打撃を及ぼす。IEAは非OPEC加盟国による今年の新規供給見通しを日量130万バレルと、従来から20万バレル引き下げている。
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