2025年4月4日 7時59分
株価指数先物【寄り前】 -3σを大きく割り込み売られ過ぎも意識される
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 33620 -1230 (-3.52%)
TOPIX先物 2491.5 -83.0 (-3.22%)
シカゴ日経平均先物 33895 -955
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。トランプ米大統領が2日に発表した「相互関税」の詳細が「想定よりも厳しい内容だった」と受け止められ、世界経済の悪化や貿易戦争への懸念が強まった。また、3月の米ISM非製造業総合景況指数は50.8に低下し、市場予想(52.9程度)を下回ったことも、投資家のセンチメントを冷ます形になった。関税措置がリセッションを引き起こすとの懸念が強まり、NYダウの下落幅は一時1700ドルを超えた。
NYダウ構成銘柄では、ナイキ<NKE>が14%超下げたほか、ボーイング<BA>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、アップル<AAPL>、ウォルト・ディズニー<DIS>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、エヌビディア<NVDA>が売られた。一方で、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、コカ・コーラ<KO>が上昇。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比955円安の3万3895円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比70円安の3万4780円で始まり、直後につけた3万4830円を高値に下へのバイアスが強まり、米国市場の取引開始後には3万4000円を割り込んだ。売り一巡後は3万3870円~3万4260円辺りでの推移をみせていたが、終盤にかけてレンジを下抜けており、3万3620円とナイトセッションの安値で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになる。前日の時点でグローベックスのNYダウ先物は1000ドルほど下落して推移していたことで、3日の米国市場の下落を織り込んでいたと考えられるが、改めて売り直される形になりそうだ。前日には朝方に3万3390円まで急落した後に下げ幅を縮めたことで、チャート上では長い下ヒゲを残していた。この下ヒゲを埋めつつあるが、安値を割り込まなければ売り一巡後は落ち着きをみせてくる可能性はあるだろう。
前日のパニック的な下落でポジション解消に迫られていたと考えられ、まずはボトムを探る動きに向かわせそうだ。ボリンジャーバンドは下向きで拡大傾向になるため、これに沿った調整が警戒されるものの、ナイトセッションでは-3σ(3万3850円)を大きく割り込んでいるため、売られ過ぎが意識されやすい。
週足のボリンジャーバンドの-3σは、3万3060円まで切り下がってきている。同水準を割り込んでくるようだと、昨年8月の急落局面同様、目先のボトム形成になる可能性がありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3000円から3万5000円辺りでの広めのレンジを想定する。
3日の米VIX指数は30.02(2日は21.51)に上昇した。3月11日につけた29.57を突破し、昨年8月5日以来の30.00を上回った。リスク回避姿勢が強まる状況になるが、前日のグローベックスでの米株先物の下落から、織り込んでいた面はあるだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.53倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが目立っていたが、東証プライムの9割近い銘柄が下落している状況であり、相対的にTOPIX型の弱さが目立つ形だった。相場全体の底入れを見極める必要があるだろうが、上値を抑えられていた-1σ(13.47倍)を上回ってきており、中心値(25日)が位置する13.62倍辺りが射程に入ってくる。
株探ニュース
日経225先物 33620 -1230 (-3.52%)
TOPIX先物 2491.5 -83.0 (-3.22%)
シカゴ日経平均先物 33895 -955
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。トランプ米大統領が2日に発表した「相互関税」の詳細が「想定よりも厳しい内容だった」と受け止められ、世界経済の悪化や貿易戦争への懸念が強まった。また、3月の米ISM非製造業総合景況指数は50.8に低下し、市場予想(52.9程度)を下回ったことも、投資家のセンチメントを冷ます形になった。関税措置がリセッションを引き起こすとの懸念が強まり、NYダウの下落幅は一時1700ドルを超えた。
NYダウ構成銘柄では、ナイキ<NKE>が14%超下げたほか、ボーイング<BA>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、アップル<AAPL>、ウォルト・ディズニー<DIS>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、エヌビディア<NVDA>が売られた。一方で、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、コカ・コーラ<KO>が上昇。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比955円安の3万3895円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比70円安の3万4780円で始まり、直後につけた3万4830円を高値に下へのバイアスが強まり、米国市場の取引開始後には3万4000円を割り込んだ。売り一巡後は3万3870円~3万4260円辺りでの推移をみせていたが、終盤にかけてレンジを下抜けており、3万3620円とナイトセッションの安値で取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになる。前日の時点でグローベックスのNYダウ先物は1000ドルほど下落して推移していたことで、3日の米国市場の下落を織り込んでいたと考えられるが、改めて売り直される形になりそうだ。前日には朝方に3万3390円まで急落した後に下げ幅を縮めたことで、チャート上では長い下ヒゲを残していた。この下ヒゲを埋めつつあるが、安値を割り込まなければ売り一巡後は落ち着きをみせてくる可能性はあるだろう。
前日のパニック的な下落でポジション解消に迫られていたと考えられ、まずはボトムを探る動きに向かわせそうだ。ボリンジャーバンドは下向きで拡大傾向になるため、これに沿った調整が警戒されるものの、ナイトセッションでは-3σ(3万3850円)を大きく割り込んでいるため、売られ過ぎが意識されやすい。
週足のボリンジャーバンドの-3σは、3万3060円まで切り下がってきている。同水準を割り込んでくるようだと、昨年8月の急落局面同様、目先のボトム形成になる可能性がありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3000円から3万5000円辺りでの広めのレンジを想定する。
3日の米VIX指数は30.02(2日は21.51)に上昇した。3月11日につけた29.57を突破し、昨年8月5日以来の30.00を上回った。リスク回避姿勢が強まる状況になるが、前日のグローベックスでの米株先物の下落から、織り込んでいた面はあるだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.53倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが目立っていたが、東証プライムの9割近い銘柄が下落している状況であり、相対的にTOPIX型の弱さが目立つ形だった。相場全体の底入れを見極める必要があるだろうが、上値を抑えられていた-1σ(13.47倍)を上回ってきており、中心値(25日)が位置する13.62倍辺りが射程に入ってくる。
株探ニュース