本日の市場は３月期末のポジション調整が中心で、市場には様子見の雰囲気も広がっている。為替市場ではドル安が優勢となっているものの、ドル円の下げを除けば、全体的に緩やかな値動きに留まっている印象。一方、米株式市場も小幅な値動きに終始している。

　市場は４月２日の関税の具体策とその影響を探る雰囲気が強まっているが、そのような中、米大手証券のエコノミストは、最近のメディア報道はトランプ政権が関税について、より穏健な方向に傾いていると報じているが、その雰囲気は恐らく市場にネガティブ・サプライズをもたらすだろうと指摘している。

　同エコノミストは、トランプ政権は関税を交渉の道具と捉えており、強気の立場から始めたいと考えていると指摘。最近の調査によると、市場参加者は４月に相互関税が導入された場合、税率は９％に達すると見ているという。同エコノミスト自身は、当初の税率はそれの２倍になる可能性があると見ており、来週は市場にネガティブ・サプライズが起こる可能性があると指摘している。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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