2025年3月17日 5時30分
前週末14日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■日産東HD <8291> 551円 (+51円、+10.2%)
日産東京販売ホールディングス <8291> [東証S]が7日続急騰。13日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、イギリスに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月6日となっている。
■第四北越FG <7327> 3,005円 (+212円、+7.6%)
東証プライムの上昇率7位。第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が急伸。同社は14日、25年3月期の業績・配当予想の上方修正を発表。これを好感した買いが入ったようだ。今期の純利益予想を従来の見通しから30億円増額して280億円(前期比32.1%増)に見直した。また、期末配当予想については14円増額修正し70円とした。年間配当予想は株式分割を考慮した水準で126円(前期は72円50銭)となる。法人向け役務収益が好調に推移するなか、市場金利の上昇に伴って、貸出金利息や有価証券は利息配当金などが想定を上振れする。同時に、政策保有株式の縮減方針について、21年3月末から27年3月末までに第四北越銀行が保有する政策保有株式を簿価ベースで200億円縮減するという従来の方針に加える形で、30年3月末までに、みなし保有株式を含む政策保有株式の時価の連結純資産に占める割合を20%未満とする新たな方針を公表した。第3次中期経営計画の上方修正も検討しているという。
■巴工業 <6309> 4,155円 (+255円、+6.5%)
巴工業 <6309> [東証P]が急反発。13日取引終了後に24年11月-25年1月期連結決算を発表。売上高が前年同期比24.3%増の150億8600万円、営業利益が同60.1%増の17億9300万円と好調だった。国内外の需要を背景に機械製造販売事業が急拡大したほか、化学工業製品販売事業でも鉱産関連の建材・自動車用途向けを中心に売り上げを伸ばした。通期の増収増益見通しに変更はない。好決算を評価した買いが入った。
■じげん <3679> 458円 (+23円、+5.3%)
じげん <3679> [東証P]が急反発。13日の取引終了後、25年3月期の期末一括配当予想を7円50銭から10円50銭へ増額修正したことが好感された。なお、前期実績(6円50銭)に対しては4円の増配になる。
■Dガレージ <4819> 4,785円 (+210円、+4.6%)
デジタルガレージ <4819> [東証P]が大幅高で3日続伸。アクティビストで知られる香港のオアシス・マネジメントがDガレージの株式を買い増していたことが13日の取引終了後に明らかになり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は16.42%から17.57%に上昇した。報告義務発生日は6日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。
■新晃工 <6458> 1,270円 (+43円、+3.5%)
新晃工業 <6458> [東証P]が大幅高で4日続伸。13日取引終了後、2030年満期ユーロ円建て取得条項付き転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、手取り金約60億円を調達すると発表した。全額を26年3月末までに自己株式取得資金に充てるとしており、これが買い材料視されたようだ。これに伴い、取得上限700万株(自己株式を除く発行済み株数の9.64%)、または60億円とする自社株買いの実施をあわせて発表した。期間は3月14日から来年3月13日まで。
■東電HD <9501> 434.9円 (+14円、+3.3%)
東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が大幅続伸。日本経済新聞電子版が13日夜、「東京電力ホールディングス(HD)は今夏の公表を目指す新たな再建計画に合理化の推進を盛り込む」と報じた。資産や投資の圧縮を通じて1000億円規模の収支改善を進めるとしており、これを材料視した買いが入ったようだ。記事によると、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働遅れにより今後1~2年で手元資金が不足する可能性が出ている東電HDは、送配電子会社などが保有する遊休地や上場するグループ会社株の一部売却、原発や送配電事業での設備投資の抑制・延期などを検討するとしている。
■キヤノン <7751> 4,870円 (+130円、+2.7%)
キヤノン <7751> [東証P]が6日ぶり反発。13日の取引終了後に今期2回目となる自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2600万株(発行済み株数の2.81%)、または1000億円としており、取得期間は3月14日から来年1月30日まで。立会取引市場における市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付(ToSTNet-3)により取得する。
■黒田グループ <287A> 1,067円 (+27円、+2.6%)
黒田グループ <287A> [東証S]が続伸。13日取引終了後、28年3月期を最終年度とする「3カ年計画」を発表。最終年度に売上高1400億円、営業利益80億円とする目標を掲げた。ROEは12%(今期見通し10%)を目指す。また、財務規律(自己資本比率40%)を維持しながら、成長投資、借入金返済、株主還元へ適切に充当するという。これが買い手掛かりとなったようだ。
■マルゼン <5982> 3,200円 (+80円、+2.6%)
マルゼン <5982> [東証S]が5日続伸。13日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の600億円から642億5000万円(前の期比6.0%増)へ、営業利益が49億円から61億円(同25.6%増)へ、純利益が37億5000万円から46億円(同24.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。製品価格の値上げが浸透したことや営業部門による荒利改善活動などが奏功した。
■SPDR <1326> 40,860円 (+820円、+2.1%)
SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]が3日続伸。NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 <1328> [東証E]、純金上場信託(現物国内保管型) <1540> [東証E]といった金ETFが高かった。13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、4月限が前日12日比44.5ドル高の1トロイオンス=2991.3ドルに上昇。一時、初の3000ドル台に乗せている。トランプ米政権による関税政策に対する警戒感が高まり、米株式市場が調整色を濃くするなか安全資産である金に対する見直し買いが強まった。
■モリ工業 <5464> 5,280円 (+90円、+1.7%)
モリ工業 <5464> [東証S]が3日続伸。14日午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から463億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を47億円から54億円(同8.4%減)へ、純利益を35億円から40億円(同11.5%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を100円から130円へ引き上げたことが好感された。当初の想定よりも販売量の減少が少なく、また販売単価の下降も緩やかなことが要因としている。なお、年間配当予想は210円(前期230円)となる。
■豊田通商 <8015> 2,580円 (+26円、+1.0%)
豊田通商 <8015> [東証P]が4日ぶり反発。14日の寄り前に、子会社である豊田通商アメリカ(TAI)を通じて、ラディウス・リサイクリング <RDUS> の全株式を取得する合併契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の買収により、ラディウス社はオレゴン州ポートランドに本社を置く北米トップクラスのリサイクル企業で、高度な加工・選別技術を用いて高品質な再生資源を米国及びグローバルの顧客に安定的に供給するのが強み。今回の買収によりラディウス社のこうした強みに豊田通商が持つ再生資源を軸としたクローズドなサプライチェーンを構築する機能を掛け合わせることで、新たなモノづくりを通じて北米における高品質な再生資源の供給を強化するとしている。取得価額は約1344億円。25年第3四半期での買収を目指すとしている。
※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
日産東京販売ホールディングス <8291> [東証S]が7日続急騰。13日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、イギリスに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月6日となっている。
■第四北越FG <7327> 3,005円 (+212円、+7.6%)
東証プライムの上昇率7位。第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が急伸。同社は14日、25年3月期の業績・配当予想の上方修正を発表。これを好感した買いが入ったようだ。今期の純利益予想を従来の見通しから30億円増額して280億円(前期比32.1%増)に見直した。また、期末配当予想については14円増額修正し70円とした。年間配当予想は株式分割を考慮した水準で126円(前期は72円50銭)となる。法人向け役務収益が好調に推移するなか、市場金利の上昇に伴って、貸出金利息や有価証券は利息配当金などが想定を上振れする。同時に、政策保有株式の縮減方針について、21年3月末から27年3月末までに第四北越銀行が保有する政策保有株式を簿価ベースで200億円縮減するという従来の方針に加える形で、30年3月末までに、みなし保有株式を含む政策保有株式の時価の連結純資産に占める割合を20%未満とする新たな方針を公表した。第3次中期経営計画の上方修正も検討しているという。
■巴工業 <6309> 4,155円 (+255円、+6.5%)
巴工業 <6309> [東証P]が急反発。13日取引終了後に24年11月-25年1月期連結決算を発表。売上高が前年同期比24.3%増の150億8600万円、営業利益が同60.1%増の17億9300万円と好調だった。国内外の需要を背景に機械製造販売事業が急拡大したほか、化学工業製品販売事業でも鉱産関連の建材・自動車用途向けを中心に売り上げを伸ばした。通期の増収増益見通しに変更はない。好決算を評価した買いが入った。
■じげん <3679> 458円 (+23円、+5.3%)
じげん <3679> [東証P]が急反発。13日の取引終了後、25年3月期の期末一括配当予想を7円50銭から10円50銭へ増額修正したことが好感された。なお、前期実績(6円50銭)に対しては4円の増配になる。
■Dガレージ <4819> 4,785円 (+210円、+4.6%)
デジタルガレージ <4819> [東証P]が大幅高で3日続伸。アクティビストで知られる香港のオアシス・マネジメントがDガレージの株式を買い増していたことが13日の取引終了後に明らかになり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は16.42%から17.57%に上昇した。報告義務発生日は6日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。
■新晃工 <6458> 1,270円 (+43円、+3.5%)
新晃工業 <6458> [東証P]が大幅高で4日続伸。13日取引終了後、2030年満期ユーロ円建て取得条項付き転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、手取り金約60億円を調達すると発表した。全額を26年3月末までに自己株式取得資金に充てるとしており、これが買い材料視されたようだ。これに伴い、取得上限700万株(自己株式を除く発行済み株数の9.64%)、または60億円とする自社株買いの実施をあわせて発表した。期間は3月14日から来年3月13日まで。
■東電HD <9501> 434.9円 (+14円、+3.3%)
東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が大幅続伸。日本経済新聞電子版が13日夜、「東京電力ホールディングス(HD)は今夏の公表を目指す新たな再建計画に合理化の推進を盛り込む」と報じた。資産や投資の圧縮を通じて1000億円規模の収支改善を進めるとしており、これを材料視した買いが入ったようだ。記事によると、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働遅れにより今後1~2年で手元資金が不足する可能性が出ている東電HDは、送配電子会社などが保有する遊休地や上場するグループ会社株の一部売却、原発や送配電事業での設備投資の抑制・延期などを検討するとしている。
■キヤノン <7751> 4,870円 (+130円、+2.7%)
キヤノン <7751> [東証P]が6日ぶり反発。13日の取引終了後に今期2回目となる自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2600万株(発行済み株数の2.81%)、または1000億円としており、取得期間は3月14日から来年1月30日まで。立会取引市場における市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付(ToSTNet-3)により取得する。
■黒田グループ <287A> 1,067円 (+27円、+2.6%)
黒田グループ <287A> [東証S]が続伸。13日取引終了後、28年3月期を最終年度とする「3カ年計画」を発表。最終年度に売上高1400億円、営業利益80億円とする目標を掲げた。ROEは12%(今期見通し10%)を目指す。また、財務規律(自己資本比率40%)を維持しながら、成長投資、借入金返済、株主還元へ適切に充当するという。これが買い手掛かりとなったようだ。
■マルゼン <5982> 3,200円 (+80円、+2.6%)
マルゼン <5982> [東証S]が5日続伸。13日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の600億円から642億5000万円(前の期比6.0%増)へ、営業利益が49億円から61億円(同25.6%増)へ、純利益が37億5000万円から46億円(同24.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。製品価格の値上げが浸透したことや営業部門による荒利改善活動などが奏功した。
■SPDR <1326> 40,860円 (+820円、+2.1%)
SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]が3日続伸。NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 <1328> [東証E]、純金上場信託(現物国内保管型) <1540> [東証E]といった金ETFが高かった。13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、4月限が前日12日比44.5ドル高の1トロイオンス=2991.3ドルに上昇。一時、初の3000ドル台に乗せている。トランプ米政権による関税政策に対する警戒感が高まり、米株式市場が調整色を濃くするなか安全資産である金に対する見直し買いが強まった。
■モリ工業 <5464> 5,280円 (+90円、+1.7%)
モリ工業 <5464> [東証S]が3日続伸。14日午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から463億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を47億円から54億円(同8.4%減)へ、純利益を35億円から40億円(同11.5%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を100円から130円へ引き上げたことが好感された。当初の想定よりも販売量の減少が少なく、また販売単価の下降も緩やかなことが要因としている。なお、年間配当予想は210円(前期230円)となる。
■豊田通商 <8015> 2,580円 (+26円、+1.0%)
豊田通商 <8015> [東証P]が4日ぶり反発。14日の寄り前に、子会社である豊田通商アメリカ(TAI)を通じて、ラディウス・リサイクリング <RDUS> の全株式を取得する合併契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の買収により、ラディウス社はオレゴン州ポートランドに本社を置く北米トップクラスのリサイクル企業で、高度な加工・選別技術を用いて高品質な再生資源を米国及びグローバルの顧客に安定的に供給するのが強み。今回の買収によりラディウス社のこうした強みに豊田通商が持つ再生資源を軸としたクローズドなサプライチェーンを構築する機能を掛け合わせることで、新たなモノづくりを通じて北米における高品質な再生資源の供給を強化するとしている。取得価額は約1344億円。25年第3四半期での買収を目指すとしている。
※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース