（NY時間09:40）（日本時間22:40）
アドビ<ADBE>　394.15（-44.45　-10.13%）

　アドビ<ADBE>が大幅安。前日引け後に１２－２月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。デジタルメディアも予想を上回っている。ただ、株価は冴えない反応。通期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。

　生成ＡＩ機能の収益化を目指す取り組みの改善につながらず、通期の財務目標をほぼ再確認するに留まったことに、期待を高めていた投資家の失望感を誘った模様。

　同社は、「フォトショップ」や「イラストレーター」などの主力製品に独自のＡＩモデル「ファイヤーフライ」を搭載している。第２四半期にはＡＩ作成の動画１本当たり約５０セントとする新商品を導入。一部アプリケーションの値上げも別途発表した。

　ナラエンＣＥＯは声明で「今後１０年間の成功はクリエイター、マーケティング専門家、ビジネス専門家、消費者のために、顧客志向のイノベーションと新たなサービスを提供することによってもたらされる」と述べていた。

（１２－２月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：5.08ドル（予想：4.97ドル）
・売上高：57.1億ドル、10％増（予想：56.6億ドル）
　　サブスク：54.8億ドル、12％増（予想：54.2億ドル）
　　　デジタルメディア：42.3億ドル（予想：41.9億ドル）
　　　デジタル体験：14.1億ドル（予想：14.0億ドル）
　　製品：9500万ドル（予想：9,540万ドル）
　　サービス・その他：1.36億ドル（予想：1.44億ドル）
・営業利益（調整後）：27.2億ドル（予想：26.6億ドル）
・残存履行義務：196.9億ドル（予想：198.0億ドル）

（３－５月・第２四半期見通し）
・１株利益（調整後）：4.95～5.00ドル（予想：5.00ドル）
・売上高：57.7～58.2億ドル（予想：58.0億ドル）
　　デジタルメディア：42.7～43.0億ドル（予想：42.8億ドル）
　　デジタル体験：14.3～14.5億ドル（予想：14.5億ドル）
　　デジタル体験サブスク：13.2～13.3億ドル（予想：13.3億ドル）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：20.20～20.50ドルを維持（予想：20.39ドル）
・売上高：233.0～235.5億ドル（従来：233～236億ドル）（予想：235.0億ドル）
　　デジタルメディア：172.5～174.0億ドル（予想：173.6億ドル）
　　デジタル体験：58.0～59.0億ドル（予想：58.5億ドル）
　　デジタル体験サブスク：53.8～54.3億ドル（予想：53.9億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース