（NY時間09:39）（日本時間23:39）
アルファベット<GOOG>　194.34（-13.37　-6.44%）

　アルファベット<GOOG>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高が予想を下回った。特にクラウドの売上が予想を下回ったことに失望感を強めている模様。また、同社は２０２５年の資本支出を７５０億ドルと予測しており、これは予想を大きく上回る。データセンターやＡＩのためのインフラ拡張に関連した費用が予想以上であることを示す。

　ＡＩへの投資が拡大し、市場での競争が激化する中、投資家は同社が各事業での勢いを維持するよう強く求めている。クラウド部門はスタートアップ企業が業務に必要とするコンピューティング能力の増加でＡＩブームの恩恵を受けていたが、今回は予想を下回った。同社のクラウドは規模ではアマゾン<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>にまだ及ばない。

　アナリストからは「生成ＡＩのポートフォリオ強化のために、同社は多額の資本を投下しているが、ここからは投下資本に対するリターンの増加が重要になる。それらが実際に複数年の売上とキャッシュフローの増加をもたらすことを同社は証明する必要がある」との指摘も聞かれた。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益：2.15ドル（予想：2.13ドル）
・売上高：964.7億ドル、12％増（予想：966.2億ドル）
・売上高（TAC除く）：816.2億ドル（予想：828.2億ドル）
　　グーグルサービス：840.9億ドル（予想：837.3億ドル）
　　クラウド：119.6億ドル（予想：121.9億ドル）
　　その他：4億ドル（予想：5.92億ドル）
　　　広告：724.6億ドル（予想：717.3億ドル）
　　　検索・その他：540.3億ドル（予想：532.9億ドル）
　　　YouTube：104.7億ドル（予想：102.2億ドル）
　　　ネットワーク：79.5億ドル（予想：81.4億ドル）
　　　サブスク、プラットフォーム・デバイス：116.3億ドル（予想：120.3億ドル）
・営業利益：309.7億ドル（予想：307.2億ドル）

（２５年度通期見通し）
・資本支出：750億ドル（予想：579億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース