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    2025年1月31日 7時20分

    アップルが決算受け時間外で下落 アイフォーンと中国が予想を下回る=米国株個別

    (NY時間17:20)(日本時間07:20)時間外
    アップル<AAPL> 233.47(-4.12 -1.73%)

     アップル<AAPL>が引け後に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、株価は時間外で下げに転じている。1株利益、売上高とも予想を上回り、発表直後は買いが優勢となったものの、下げに転じた。アイフォーンの売上高が予想を下回ったほか、中国での販売が予想以上に不調だった。

     重要なホリデーシーズンにアイフォーンと中国事業の双方で予想外の売上減を報告し、好調な四半期を台無しにした格好。中国については、現地ブランドとの競争に苦戦しているという懸念が再燃。アイフォーンの売上全体が振るわなかったことは、新しいAIプラットフォーム「アップル・インテリジェンス」の展開がそれほど追い風になっていないことを示唆。

     同社はAI分野において競合他社に遅れを取っている。「アップル・インテリジェンス」の段階的な展開により、消費者は多くの機能で待たされている。また、競合他社はスマートグラスなどの他の分野でも先行しており、同社のウェアラブル事業はホリデーシーズン中も苦戦した。

     最新のアイフォーンは以前のモデルと著しい違いがなく、一部の消費者はアップグレードを先延ばしにした可能性がある。同社は、購入理由に「アップル・インテリジェンス」をアピールしているが、以前のアイフォーン15Proモデルでもこのソフトウェアを実行できる。同社は今年、アイフォーンの大規模なリフレッシュを計画しており、今後数カ月のうちにローエンドのSEモデルを置き換え、秋にはより薄型のアイフォーンを発売予定。

     一方、アップストアやアップル・ミュージックなどサービス部門は明るい材料で、過去最高となる263億ドルの売上を達成し、14%の成長を記録した。

     同社はパンデミック時に採用した方針に従い、今回も正式なガイダンス指針は提示していない。

    (10-12月・第1四半期)
    ・1株利益:2.40ドル(予想:2.35ドル)
    ・売上高:1243億ドル 4%増(予想:1241億ドル)
      製品:979.6億ドル(予想:980.2億ドル)
       アイフォーン:691.4億ドル(予想:710.4億ドル)
       Mac:89.9億ドル 16%増(予想:79.4億ドル)
       iPad:80.9億ドル 15%増(予想:73.5億ドル)
       ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:117.5億ドル(予想:119.5億ドル)
      サービス:263.4億ドル(予想:261億ドル)
    ・大中華圏:185.1億ドル 11%減(予想:215.7億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース