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    2025年1月28日 22時55分

    ディープシークの影響についてのアナリスト分析

     前日の米株式市場は中国のディープシークのAIモデルのニュースに関心が集中していたが、米大手銀のアナリストは、これまでの米IT大手によるAI投資に疑問が呈されているものの、米企業によるAIへの投資は当面、力強く成長を続けると予測していると述べている。中国企業のモデルはクラウドサービスプロバイダーを活用したものだが、この技術はまだ初期段階にあるという。

     しかし、同アナリストは最終的に、AIへの支出に対する何らかの投資収益率(ROI)を確認する必要があるか、もしくは支出が急速に鈍化するリスクはあるとも指摘。

     具体的にAIへの支出が大幅に鈍化する場合に影響が大きい銘柄として、ブロードコム<AVGO>を挙げている。同社のAIへのエクスポージャーは24%で、それによる70%のマルチプル拡大も見込まれている。また、AIへのエクスポージャーが8%のマイクロン<MU>も影響を受ける銘柄の1つだという。

     一方、AMD<AMD>も影響は受けるが、同社のMI300製品はディープシークが使用するオープンAIシステムに適しており、AMDにとっては今回のニュースはポジティブな材料になる得る可能性があると指摘している。

     また、別の米大手銀のアナリストは、AIが追い風でなくなった場合、半導体グループの株価は20%程度下落する可能性が高いと指摘。そのような中、影響を受けにくい銘柄として、テキサス・インスツルメンツ<TXN>、アナログ・デバイセズ<ADI>、マイクロチップ<MCHP>、オン・セミ<ON>、インテル<INTC>、クアルコム<QCOM>、グローバルファウンドリーズ<GFS>を挙げた。

     エヌビディア<NVDA>についても気になるところではあるが、アナリストは、同社は米政府の輸出規制により、中国へのハイエンドGPUの販売が禁止されており、その規則を厳格に順守すると考えている。しかし、中国企業は中国国外でモデルのトレーニングを行うことが可能で、実際にそうしている。前日の米株式市場の反応は、財務上の意思決定者に影響を与える可能性があり、エヌビディアの今期および来期の需要促進要因はやや低調と見ているという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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