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    2025年1月17日 1時11分

    12月の米小売売上高、年末商戦の個人消費の底堅さは示す

     この日の12月の米小売売上高は前月比0.4%増と予想を下回り、前回からも伸びが鈍化した。しかし、幅広い分野で増加が見られており、ホリデーシーズンに個人消費が旺盛だったことを示唆している。

     GDPの算出に使用される自動車、ガソリン、外食、建設資材を除いた小売売上高、いわゆるコントロールグループは前月比0.7%増と、ここ3カ月で最も伸びた。コントロールグループは過去3カ月の年率換算で5.4%増加しており、第4四半期のGDP押し上げに寄与しそうだ。

     13分野のうち10分野で増加。家具やスポーツ用品などが伸びたほか、自動車が0.7%増加した。トランプ次期大統領が電気自動車(EV)販売に対する税控除の廃止を掲げていることに加え、金利低下やメーカーのインセンティブ(販売奨励金)拡大が背景にある。また、ガソリン価格の値上がりを反映し、給油所の売上高も増えた。

     今回の統計は、米経済が実質賃金の伸びに支えられ、個人消費が年末商戦シーズンに持ちこたえたことを示唆している。前日の12月の米消費者物価指数(CPI)から、基調インフレは12月に鈍化が確認されたが、米消費者は依然として生活費の高騰に悩まされている。また、トランプ氏が掲げる関税引き上げを見越して、小売業者の間では値上げを検討する動きも出ている状況。これは今後の小売売上高データを歪める恐れがある。統計はインフレ調整をしていないため、伸びは販売増ではなく、単に値上がりを反映している可能性があるためだ。

    *米小売売上高(12月)22:30
    結果 0.4%
    予想 0.6% 前回 0.8%(0.7%から修正)(前月比)
    結果 0.4%
    予想 0.5% 前回 0.2%(除自動車・前月比)
    結果 0.3%
    予想 0.4% 前回 0.2%(除自動車/ガソリン・前月比)
    結果 0.7%
    予想 0.4% 前回 0.4%(コントロール・前月比)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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