2024年12月17日 8時09分
株価指数先物【寄り前】 ハイテク株物色によって日経平均型優位の展開
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 39640 +180 (+0.45%)
TOPIX先物 2747.5 +5.5 (+0.20%)
シカゴ日経平均先物 39625 +165
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
16日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%利下げの観測が根強いが、2025年の利下げ回数が予想を下回るとの見方もあり、金融政策を巡る不透明感が強かった。FOMCの結果やパウエル米連保準備理事会(FRB)議長の会見を見極めたいとするムードのなか、積極的な売買は手控えられた。引き続きディフェンシブ株からハイテク株への資金シフトが目立っており、NYダウが8日続落した半面、ナスダック指数は最高値を更新した。
NYダウ構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、アムジェン<AMGN>、メルク<MRK>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、シェブロン<CVX>、エヌビディア<NVDA>が売られた。一方、ハネウェル・インターナショナル<HON>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アップル<AAPL>が買われた。また、半導体株では前週末に急伸したブロードコム<AVGO>への買いが続いたほか、マイクロン・テクノロジー<MU>が買われ、半導体SOX指数の上昇率は2%を超えた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比165円高の3万9625円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円安の3万9430円で始まり、3万9390円~3万9480円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始時に3万9500円を回復すると上へのバイアスが強まり、一時3万9720円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は3万9620円~3万9720円のレンジで推移し、3万9640円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることが見込まれる。NYダウは8日続落と調整を継続しているが、ブロードコムなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。また、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が向こう4年間で米国に少なくとも1000億ドル(約15兆4000億円)を投資するとトランプ次期米大統領が発表した。人工知能(AI)など新興テクノロジーを中心に10万人分の雇用を創出するようであり、ハイテク株物色によって日経平均型優位の展開が見込まれる。
日経225先物はナイトセッションで一時3万9390円まで下げたが、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9360円)が支持線として機能していた。その後の切り返しで3万9720円まで買われており、+2σ(3万9890円)が意識されてくるだろう。+1σと+2σとのレンジ推移ながら、ハイテク株主導の上昇が見込まれ、押し目待ち狙いの買い意欲が強まりやすいだろう。
FOMCの結果待ちとなるなかで積極的なロングは限られそうだが、+2σに接近する局面ではショートカバーが強まる可能性がある。節目の3万9500円を下回る場面では押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。そのため、オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定する。金融イベント通過後はトランプ次期政権に対する期待感から年末高が意識されやすく、+2σを明確に上放れてくるようだと、11月7日の4万0170円、10月15日の4万0300円を目先のターゲットとしたトレンドをみせてくる可能性がある。
16日の米VIX指数は14.69(13日は13.81)に上昇した。抵抗線として意識されていた25日移動平均線(14.45)水準で始まり、その後13.99まで軟化する場面もみられた。ただし、その後の切り返しで同線を上回って終えている。FOMCとパウエルFRB議長の会見を受けての上昇もありそうだが、200日線(15.86)を上回ってくるまでは過度にリスク後退には向かわないとみておきたい。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.39倍に上昇した。一時14.42倍まで上昇する場面もみられ、下値は75日線(14.32倍)が支持線として意識されている。米ハイテク株高やソフトバンクグループによる米国での1000億ドル投資計画を受けて、日経平均型優位の展開が見込まれ、75日線を支持線としたNTロングを意識したスタンスとなりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 39640 +180 (+0.45%)
TOPIX先物 2747.5 +5.5 (+0.20%)
シカゴ日経平均先物 39625 +165
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
16日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%利下げの観測が根強いが、2025年の利下げ回数が予想を下回るとの見方もあり、金融政策を巡る不透明感が強かった。FOMCの結果やパウエル米連保準備理事会(FRB)議長の会見を見極めたいとするムードのなか、積極的な売買は手控えられた。引き続きディフェンシブ株からハイテク株への資金シフトが目立っており、NYダウが8日続落した半面、ナスダック指数は最高値を更新した。
NYダウ構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、アムジェン<AMGN>、メルク<MRK>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、シェブロン<CVX>、エヌビディア<NVDA>が売られた。一方、ハネウェル・インターナショナル<HON>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アップル<AAPL>が買われた。また、半導体株では前週末に急伸したブロードコム<AVGO>への買いが続いたほか、マイクロン・テクノロジー<MU>が買われ、半導体SOX指数の上昇率は2%を超えた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比165円高の3万9625円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円安の3万9430円で始まり、3万9390円~3万9480円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始時に3万9500円を回復すると上へのバイアスが強まり、一時3万9720円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は3万9620円~3万9720円のレンジで推移し、3万9640円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることが見込まれる。NYダウは8日続落と調整を継続しているが、ブロードコムなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうである。また、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が向こう4年間で米国に少なくとも1000億ドル(約15兆4000億円)を投資するとトランプ次期米大統領が発表した。人工知能(AI)など新興テクノロジーを中心に10万人分の雇用を創出するようであり、ハイテク株物色によって日経平均型優位の展開が見込まれる。
日経225先物はナイトセッションで一時3万9390円まで下げたが、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9360円)が支持線として機能していた。その後の切り返しで3万9720円まで買われており、+2σ(3万9890円)が意識されてくるだろう。+1σと+2σとのレンジ推移ながら、ハイテク株主導の上昇が見込まれ、押し目待ち狙いの買い意欲が強まりやすいだろう。
FOMCの結果待ちとなるなかで積極的なロングは限られそうだが、+2σに接近する局面ではショートカバーが強まる可能性がある。節目の3万9500円を下回る場面では押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。そのため、オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定する。金融イベント通過後はトランプ次期政権に対する期待感から年末高が意識されやすく、+2σを明確に上放れてくるようだと、11月7日の4万0170円、10月15日の4万0300円を目先のターゲットとしたトレンドをみせてくる可能性がある。
16日の米VIX指数は14.69(13日は13.81)に上昇した。抵抗線として意識されていた25日移動平均線(14.45)水準で始まり、その後13.99まで軟化する場面もみられた。ただし、その後の切り返しで同線を上回って終えている。FOMCとパウエルFRB議長の会見を受けての上昇もありそうだが、200日線(15.86)を上回ってくるまでは過度にリスク後退には向かわないとみておきたい。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.39倍に上昇した。一時14.42倍まで上昇する場面もみられ、下値は75日線(14.32倍)が支持線として意識されている。米ハイテク株高やソフトバンクグループによる米国での1000億ドル投資計画を受けて、日経平均型優位の展開が見込まれ、75日線を支持線としたNTロングを意識したスタンスとなりそうだ。
株探ニュース